花たび そうや

急行「花たび そうや」は、5月中旬~6月上旬にかけて、JR北海道の宗谷本線旭川~稚内間で運行された観光列車。
 

車両は、キハ40「山紫水明」の間に「道北 流氷の恵み」を連結した3両編成で、全車指定席の急行列車として運転されました。

車両自体に大きな特徴はないのですが、途中停車駅での停車時間が長めにとられているのがポイント。

 

停車駅でのおもてなしや物産販売を楽しみながら、全行程259.4kmを6時間ほどかけて楽しむ列車なのです🤗

 

 

車両外観

まずは旭川方2号車は緑色のカラーリングの「山明」号。
寒冷地仕様のキハ40なので、窓が小さめなのがちょっぴり残念です。
 
 
そして真ん中の車両は「増1号車」となっていて、フリースペース車両。
北海道の恵みシリーズ「道北 流氷の恵み」が連結されています。
 
 
カラフルなこの車両。
釧網本線で真冬に運行されている「流氷物語」号で乗ったことがありました。
そして稚内方1号車が、紫色の「紫水」号です。
 
スカートの色まで紫色になっているのがいいですね👍️
 
さらには「急行」の方向幕。
もともとこの車両に付いていたものなのでしょうか、味わいがありますね😆
 
 
そう、この列車は急行列車扱いなのです。
宗谷本線に急行列車が走るのは、急行「利尻」以来22年ぶりなんだそうです🙌
 

ヘッドマーク

車両の前後には、大きなヘッドマークが取り付けられています。
よく見ると、前後でデザインが異なっています🙄
 
旭川方のヘッドマークは、塩狩峠をイメージし、5月中旬に見頃になる一目千本桜のデザイン🌸
 
 
一方、稚内方のヘッドマークは、利尻富士、天塩川が描かれ、テシオコザクラや礼文島のレブンアツモリソウも登場しています🌼
 
 
車両側面の行先表示板(サボ)も、ヘッドマークと連動したデザイン。
こちらは、乗車記念として購入することもできます😀
 
JR北海道の通販サイトでも販売していますので、ご興味がありましたらチェックしてみてくださいね。

落ち着いた雰囲気の車内

緑色の「山明」号、紫色の「紫水」号ともに、2019年にキハ40の造りはそのままに、観光列車用にリニューアルされた車両です。
 
網棚や壁面は木目調の落ち着いた色合いに、座席のモケットも外装に合わせたデザインのものに変わりました。
背もたれにも木が使われ、木のぬくもりを感じられるようになっています。
 
 
大きめのテーブルは脱着式だそうですが、お弁当を広げるのに重宝します。
出入りを考慮してか、ひじ掛けはありません。
 
 
意外と落ち着ける席が、2人定員の半ボックス席。テーブルはないものの、足元はゆったりしていて快適に過ごせます。
稚内→旭川に向かう際に、進行方向向きになります。
 
 
ブラインドもオリジナルデザインです☺️
 
 
なんだかほっこりしますね。
 

今年こそ、行けSOYA

中づりには「花たび そうや」のポスターがありました。
実はこの列車、一昨年運行が計画されながらもコロナウイルス感染拡大防止のために運休、昨年も同様に運休を余儀なくされ、今年3年目にしてようやく運行できたもの。
 
今年こそ、行けSOYA」とは、そんな思いを表しているのです。
 
 
ロングシート上に並ぶ、木製のつり革も壮観ですが、「花たび そうや」という列車名の通り、沿線のお花を紹介するポスターもありました🌼
 
 
デッキとの境には、SNS風の記念撮影ボードが取り付けられており、座席側から顔を出すと、記念撮影ができる仕掛けになっています。
 
 
壁には、手作りの沿線案内。
少しでも乗客に楽しんでもらえるように、工夫されているのが嬉しいですね🎶
 
 

指定席券確保は困難

5月下旬~6月上旬にかけて、わずか4往復の運転ということもあって、指定席券の確保は困難を極めました。
個人的な感覚としては、往時のカシオペアスイートや北斗星ロイヤル並みです💦
 
そんな中、運良く運行最終日の進行方向窓側をゲット。
さらに、よせばいいのに、期間限定で12,000円でJR北海道全線が乗り放題になるという「HOKKAIDO LOVE 6日間周遊パス」の指定券に充当すべく、一度確保した指定券を払いもどして、取り直しました。
(賭けでしたが、新千歳空港駅の窓口氏のスピーディーな端末操作のおかげです。)
 
 
こんなに人気があるなら、秋にも「秋たび そうや」として運転してほしいですね。
 
花たび そうや」の乗車記は、全6回でお伝えします。
引き続き、お楽しみに!