団体専用列車「楽」

近鉄の団体専用列車20000系「楽」が、2020年8月にリニューアルされました。

 

従来の黄色と白色の外観が、漆メタリックという色あいに変わり、JR東日本のE655系「なごみ(和)」やJR九州の「ななつ星in九州」を思わせるような豪華な印象になりました🎉

 

 
前面を見ると随分と縦長な感じですが、これは2階建やハイデッカーにしているから。
建築限界ギリギリなのではないでしょうか🤔
 
 
先頭車両の側窓は、先頭に向かうにつれて大きくなっています。
 
 
「楽」のロゴマークも新しくなりました✨
 
 
乗降口の間口も広く、停車時間が短くても団体客がスムーズに乗り降りできそうですね。
 

 

  外観のこだわり

外観は、高級感がある漆メタリックをベースに、キラキラとした模様を施しています。
 
その他に外観のアクセントとして、沿線5地域の伝統色和柄をデザインしていますので、乗車前に見ておきましょう。
 
まずは、大阪府灰桜(はいざくら)青海波(せいがいは)という模様。
 
 
そして、奈良県黄はだ色天平模様
 
 
さらに、三重県黄丹(おうに)縞模様です。
 
 
他にも京都府の青鈍(あおにび)市松模様、愛知県の緑青(ろくしょう)鹿の子模様があります。

 

  伝統色と和柄は座席にも

今回のリニューアルで、260名だった定員が164名になりました。
それでは、車内を見ていきましょう。
 
まずは座席デザインですが、外観のアクセントと同様に伝統色和柄が施されています。
 
皆さんは、どのデザインがお好みでしょうか🙄
 
 
座席は転換クロスシートで、1号車と4号車のシートピッチは従来通りの910mm。
窓側には、小さいながら常設のテーブルがあります。
 
 
このテーブルよくできていて、どちらの向きでも使用することができますし、向かい合わせにした時にも機能します👍️
 
 
中間車両の2号車と3号車は、シートピッチが1,200mmに拡大されました。
座席の作りなどは一緒ですが、大型の常設テーブルと窓側には照明が設けられました。
 
 
お弁当を広げても十分すぎるくらいのスペースなので、向かい合わせにて4人で使っても余裕がありそうです。
ただし、シートピッチを広げたため、窓割り的に外れ席があります😭
 
 
どの号車も、ハイデッカー構造になっているので、階段があります。
デッキと階段上には、荷物置場もあって宿泊旅行でも安心です。
 
 
1号車と4号車の車端部には、車いす対応のサロン席があります。
この部分は、ハイデッカーではありませんが、窓も大きくて眺望もバッチリです😃
 
 
座席も一般席よりもふかふかしていますので、座り心地も高評価です。
 
 
車椅子からの移乗を考慮して、ひじ掛けも可動式です。
 

  楽VISTAスポット

定員を大幅に減らしたリニューアルした「楽」ですが、その大きな理由はフリースペースを充実させたこと。
 
その中でも、先頭車両にある「楽VISTAスポット」と名付けられた展望ラウンジが間違いなく特等席です🙌
 
最前列の座席のさらにその先です。

 

 

運転室との仕切りが、柱のないガラスになっていて前面展望抜群ですし、側面も大きな窓のおかげでかなりの眺望です😆

 

 

上の写真は1号車ですが、反対側の4号車はソファの形状が異なっています。

 

 

 

  階下のラウンジ

先頭車両は2階建てになっていますので、階下に降りてみましょう。

 

 

階下もフリースペース。

 

天然木の床にカーペットが敷かれていて、靴を脱いでくつろげる空間になっています。

 

1号車には「人をダメにするソファ」こと、ビーズクッションのYogiboのクッションが置かれていて、まるで自宅のようにくつろげます😁

 

 

4号車は、分割できる円形のスツールが置かれていました。

こちらは子供の遊び場になりそうな感じです。

 

 

今回は、車両の概要をご紹介させていただきました。

 

次回の後編では、実際の旅の様子をお伝えします👋

 

 

↓「楽」の気分でご自宅でおくつろぎ下さい!