全5回でお伝えしている「SL銀河✨」の乗車レポートです。
その①では概要と外観を、
その②では車内と花巻駅の様子、
その③では、花巻駅~宮守駅到着前まで、
その④では宮守駅~遠野駅での途中下車の様子をお伝えしました。
今回、最終回その⑤では、上有住(かみありす)駅~終点釜石(かまいし)駅までをお伝えします。
■上有住駅
上有住駅の副駅名は「カヴェルノ(洞窟)」。
なぜ、洞窟なのかといえば、駅から徒歩3分の場所に、滝観洞(ろうかんどう)という鍾乳洞があるからです。
時間があれば、立ち寄りたいところですが、SLの旅を続けます。
ここからは、もうひと山超えて、釜石駅を目指します。
土倉トンネルを抜けると、車窓右手の眼下には、1本の線路が見えてきます。
(↓道路の奥、山の斜面の下が線路です。)
列車はこの先、左手方向にをぐるりと回り込み、眼下に見えている線路を左から右に走りぬけていくのです🙌
そして、ぐるりと回り込む途中にあるのが、陸中大橋(りくちゅうおおはし)駅。
副駅名は「ミナージョ(鉱石)」です。
陸中大橋駅はかつて、釜石鉱山から採掘した鉱石を積みだすことでにぎわった駅。
そんなことが副駅名の由来のようです。
また構内には、鉱石を貨車に積み込むための「ホッパー」の遺構が残っているのも見どころです。
駅舎はなく、アーチ型の看板が駅への入口です。
ここで、上りの快速「はまゆり」号と行き違いをします。
快速「はまゆり」は、かなりの俊足で、花巻~釜石間を1時間40分程度で結んでいます。
リクライニングシート付の指定席もありますが、運がいいと自由席でもリクライニングシートの車両に乗ることができます。
構内踏切には、遮断機がありません。
SL銀河の発着時間にあわせて、JRの方が派遣されていて、安全を見守ってくれています😆
■釜石駅へ
陸中大橋駅を出ると、車窓右上には赤い橋梁が見えてきます。
実は、赤い橋梁は、先程通ってきた線路です。
逆トラス橋のため、赤い橋梁の一番上をSLが走ることになります🚂
何も知らずに、突然そんな景色を目にしたら、夢だと思うかもしれませんね😁
すでに列車は釜石市に入っており、終点釜石駅が近付くつれて、市街地に入っていきます。
釜石駅到着前、車窓左手には転車台が見えてきます。
反対側の大きな建物は、釜石物産センター「シープラザ釜石」です。
釜石のキャッチコピーは「鉄と魚とラグビーのまち」。
ホームに降りると、大漁旗でのお出迎え。
釜石名産の海産物は、その種類の多さが自慢です🎉
サンマ、サバ、マグロ🐟️、ブリ、鮭、スルメイカ🦑、ヤリイカ、ミズダコ🐙、ホヤ、アワビ、ウニ、ホタテ、昆布、ワカメなど枚挙にいとまがありません。
花巻駅から4時間34分。
実際に乗ってみると、そんなに長い時間には感じませんでした。
乗りっぱなしではなく、途中駅での停車時間を楽しめたこともあると思います。
また一般的なSL列車は、乗ってしまえば客車は普通なのですが、SL銀河は客車も楽しいということで、魅力が2倍です✌️
長旅を終えたSLも、明日の運行に備えて釜石で1泊します。