私は大いに嘘つきである。
下の名前は「サブロー」ではないし、もちろん私は断じて鳩などではない。
お菓子の鳩サブレーは好物ではあるが、特別に思い入れがあるほどでもないし、着実に毎朝1冊の本を読破などはしていない。
一気に2~3冊を舐める日もあるが、まさに読んでいるというよりはペロペロと味見しながらページをめくっていくだけであり、これを読書とゆうならモノホンの読書家諸氏に叱られるだろう。
こうして、まとめて舐め舐めした本について、毎朝一冊の「朝読書」などと称しているのだから、ホントに私は大嘘つきだ。
今朝ほども、積ん読山の裾野に広がる『ホモ・デウス』上・下(ユヴァル・ノア・ハラリ 著)を紐解こうとしたら雪崩を起こす。
しかたがないので、既に一読してある『サピエンス全史』に逃げた。
しかも、下巻がどこに潜ってしまったものやら、まったく見当つかず、さらにはKIndle版の合本へと逃げ込んで舐め舐めすることにした体たらくなのである。
ところで、なぜ、私は...というか、『人間』は、このように嘘ばかりをついては喜んでいるのだろうか?
おそらくそれは、「言葉」をもったからにほかならない。
人類が言葉を発明したことで、言葉は嘘を発明した。
では、なぜ言葉が生まれたのかといえば、『サピエンス全史』によると、それは「革命」が起こったからに他ならない。
人類が「言葉」という武器を、ひいては「嘘」というコミュニケーション手段を手に入れることとなったその革命は「認知革命」と呼ばれているのだそうだ。
「嘘はよくない」と多くの人は考えるが、嘘がなければ人類の繁栄がなかったのも事実なのではないだろうか?
実際、古代都市も、太鼓の部族も、中世の教会組織も、近代国家も、現代の統治システムも、グローバル社会も、全部「嘘」の上に成り立つものである。
その究極が「貨幣」だろうと思う。
お金が「嘘の塊」であることに気づいていない大人なんか、きょうびほとんどいないだろう。
こうして、みんなが『いいね!』とシェアしたいと思えるだけの「嘘」を提供できる人だけが、その世界を支配する。
道徳家は、嘘にも良い嘘と悪いウソがあるのだというが、現実を見れば基礎・土台からして既に「嘘」なのだから、そんなことを議論してもあまり意味はない。
議論すべきは、「共有すべき嘘」とは何なのか?というキモの部分のほうだと思うのである。
では、私にとって「共有すべき嘘」とは何だろうか?
あるいは、私や私と関わる人との間で、すでに共有されている「嘘」の中に、自らがそれを引っくり返し、アップデートしてみたくなるような嘘はあるだろうか?
要は、生きている間に「どんな嘘」を支配たいか?という話である。
人間というのは、誰かのでっち上げたウソに支配されながらも、その中で自分にしか支配できない「小さな嘘の世界」を構築する動物だと思う。
その小さな嘘の世界の中で、同質の想像を共有し合える環境を支配することが、凡人が目指すべき方向性といえるのではないかと思う。
そのためには、いろんなタイプの虚構にふれておくことが必要なのではないだろうか?
いきなり自分が支配できそうな小さな嘘の世界をでっち上げる、と言っても、いかなる小さな嘘の世界がまかり通っているのかを知らないのは不利である。
だから、本を読むことはきわめて大切だと思えるのである。いや、舐め舐めするだけでもじゅうぶんに。
ジャンルを問わず、本というのは全部デタラメで、嘘っぱちの塊なのである。
けれど、そこで一応は小さな嘘の世界を構築できている。つまり、モデリングの対象となる。
なぜ、人間は(鳩ですらも)本を読もうとするのか?
その答えは、小さな嘘の世界の支配者になりたいからである。
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なあんて、言っちゃってますが、この3日間まったく本を読んだり、ブログを書いたりしているどころでなかった理由が、ぎっくり腰(急性腰痛症)に苦しんでいたのは、正真正銘ホントの話です(笑)
◆本日の朝読み 「サピエンス全史 上下合本版」Kindle版 ユヴァル・ノア・ハラリ (著), 柴田裕之 (翻訳)
◆本日のひらめき 「小さな嘘の世界の支配者になる」
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