ついぞ、中山マコト氏の新著「なぜ崎陽軒のシウマイは冷たいのに売れるのか? 」を読んでみたのである。
崎陽軒のシウマイ弁当は横浜周辺に生息する鳩にとっても馴染みの弁当なのである。
で、この弁当の不可思議さ、温めておいしいのは当たり前だが、なにゆえ冷めたまんまでこれほどうまいのか?ということについては、かねてより鳩にとっての七不思議であったのである(あとの6つについてはこの際聞かないでほしい)。
その謎が、稀代の食いしん坊マーケッター、中山マコト氏のこの本でズバリ解明されているのである。
と同時に、それは、崎陽軒の変態的ともいえるこだわりによるところ大なのである。
鳩いうところの「変態」とは、最上級のほめ言葉なんであって、中山氏いうところの、Think differentな、いかした会社さんだといいたいのである。
Think differentとはもちろん、20世紀の終わりごろ、アップルコンピュータの企業スローガンとして使われたそれであるが、言うなれば「他のとことは違うこと考えようよ」ってなことであり、実は鳩も大好きな言葉なのである。
ただ、中山氏はこの言葉の持つ意味をもっと厳密にとらえておられるようで、いわゆる「常識を覆そう!」とか、「前提を逆転しよう!」などといった、ありがちな発想法ではなく、つまり、その他大勢の対極や真逆を安易に探るのではなく、『スリーピング・マーケット』を掘れ!という趣旨の意味で一貫しておられる。
「すすすすすす、すりーぴんぐ、まーけっと?」といった聞きなれない言葉を前にすると、途端に身体が硬直するのが鳩の悪い癖。
本書を読み進めると、「そっちもあるよね!」というスペースを見つけることなんだとの説明があって、やや安心する。
つまり、本書は、スリーピング・マーケットという、『未だ誰も気づいていない場所』を見つけるための手引きであり、かつその事例集といった体裁をとっている(と鳩は思う)。
そうなれば、DifferenceMaker(誰も気づいていない場所を作り出す人たち)という名のコミュニティにも参加している鳩にとっては、まさに読まねばならぬ一冊だったわけであり、「あー、さいきん鳩豆ばっかで、崎陽軒食ってねえなあ」と思いながらTSUTAYAをうろついておいて正解だったのである。
しかも、この本。前にも述べたが、鳩の友人でもある「さとかず。」のことにも第10章でふれているではないかということで、あー読んどいてよかったというわけなのである。
さて、細かな内容、その感想については、本職の書評家さん、レビューブロガーさんに譲るとして、ここは鳩はハトなりに自己都合的解釈も伴いつつ、鳩にとっての本書の意義、その結論を述べつつ、友人さとかず。へのエールとしたい。
実は今、鳩はハトなりに、「いいネタ(商品など)は持っているのに、なぜか商売がうまくいかない」もっというと、「店がつぶれそうだ、会社がもちそうもない」といった商売人に何か提案できないものか?といった課題を自分自身に無茶ぶりしているところなのである。
幸い、その方法論が(ぼんやりとではあるが)浮かび上がりつつあり、いまそれを具体化するにあたっていろんな試みを遂行中なのであるのだが、一言で「困ってる商売人」といったところで、その性格や置かれた状況は千差万別、そりゃそうなのである。
けれど、一点突破というわけではないが、なにか一つのきっかけさえ提供できれば、少なくとも良いネタを持っている商売人ならば、きっとまたいつか日の目を見る日もくる、必ず来るに違いないと鳩は思う。
では、そのキッカケとは何か?
それはまた、別の機会でじっくりハトなりに話すとして、彼らの「良いネタ」を良いなりに表現するには、誰に伝えるのか?いつ伝えるのか?という、相手とタイミングという要素をもう一度しっかり考えてもらことが絶対に大切な視点であるかと思う。
このことは、中山氏も言っているし、本書で取り上げられている豊富な事例を眺めていてもうかがい知れるところなのである。
いやー、あぶないあぶない。このこと(誰?いつ??)をうっかりスルーするところであった鳩は、本書によって救われたのである。
ならば、本書の知恵をもって、こだわりの商品を持っているにもかかわらず何故かうまくいかない商人さんらと、この知恵をシェアしつつ、彼らにハトなりのキッカケを提供してまいりたいと思う今日この頃なのである。
そうした意味で、本書は実に、ハトを熱い気持ちにされてくれたのである。
しかも、ただ熱くさせてくれただけでなく、著者が時折見せる鋭い視点は、実にクールだ。
つまり、「なぜ崎陽軒のシウマイは冷たいのに売れるのか? 」という本は、読み手を熱い気持ちにもさせてくれると同時に、クールな視座をも与えてくれる、いっけん軽そうでいて、なかなかズッシリとくるマーケ本なのである。
それにしても、さとかず。も、いい人(著者)と知り合ったもんだ。
さとかず。が遠からず世に出すであろう著書も、本書に負けないくらい素晴らしいものであることを期待する。
◆本日の朝読み なぜ崎陽軒のシウマイは冷たいのに売れるのか? 中山 マコト (著)
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◆本日のひらめき 「この本自体が崎陽軒のシウマイ弁当である」
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