クスノキに思いを込めて伝える話。 | P.S.井上です。

P.S.井上です。

気ままなその日をそのままかく予定

スマートリング欲しいなって思うんですけど、その金でチャリ買った方がいいよな、って思ってどっちも買わずにいる現在。

 

 

そろそろチャリ購入した方がいいのかと最近悩みます。

 

 

前まで乗ってたのが壊れて以来、ほしいな~と常々思ってはいるんですけど、東京に住んでると、あんまりチャリの出番なかったりするじゃないですか。現在それ。

 

 

でもあったらあったで便利。

 

 

 

しばらく乗ってないから、正直こげるか少し心配です。

 

 

 

ごきげんよう。井上です。

 

 

はてさて。

 

 

今日は久々に本の話。

 

 

いつ買った本だよ、というツッコミは受け付けませんが、ちょこちょこ読んでてやっと読み終わったよ。

 

 

 

 

「クスノキの番人」

 

 

でました、東野圭吾。

 

 

本としては「むかし僕が死んだ家」以来だと思います。

 

 

作品としてはついこの間父がたまたま見てた「マスカレード・ナイト」以来なので、直近。

 

 

 

読んでみて、

 

個人のチカラは小さいかもしれない、でも仮に声をあげて全員に響かなくても、たった一人には響いて何かが変わるかもしれない

 

って思えた本です。

 

 

ざっくりいうと、

 

 

人の願い・思い・言葉を、人に伝えることのできるクスノキが存在する。

そのクスノキの番人として任命された玲斗と、そのクスノキに祈念にくる人々がクスノキを通じて前に進んでいく話。

 

 

この物語を進めていくにはまず「クスノキ」というのが大きな存在になってきます。

でも「クスノキ」について話してしまうとそれはとんでもなくすさまじいネタバレになってきますので、あんまり話せません。

 

 

なんせ主人公の玲斗も最初は何も知らない状態だから。

 

 

 

読んでいる私たちも玲斗と一緒に、「クスノキ」という存在、そして「クスノキ」が持っている力について知っていく感じになります。周りは知っているのに自分たちと同じく玲斗も知らないもんだから、聞きたいこと主人公がバシバシ聞いてくれます。ありがとう。

 

 

そしてこの本…

 

 

 

人が死なない。

 

 

東野圭吾といえば、ミステリー、サスペンスっていうイメージがなんとなくあるんで、復讐だの爆弾だのヒトゴロシのことがちょろっとでてくる感じが少しあると思います。ない人はごめんね。

 

 

ですがこれは、人の思いを繋ぐ物語。

 

 

子から母へ、兄から弟へ、父から娘へ、父から息子へ…思いを繋いでいく物語です。

 

 

 

てことで、自分的気にしてほしいポイント。

 

 

①玲斗の変化

 

主人公の成長がとても感じられる物語でした。最初の印象は「人生にあきらめてる若者」って感じなんですけど、「クスノキの番人」としての仕事をしていくにつれて、たくさんの人と関わり考え・思いに触れていくにつれて、玲斗にも変化があったなと感じます。

今までの玲斗ならやらなさそう…って思うことを言ったり、自分の過去について考えたり、人と関わってみたり本当に変わったなって。だから、ちょっとラスト嬉しくなりました。親心みたいな気持ちで読んでしまったくらい。どういうことかは読んでみてください。

 

 

 

②「クスノキ」の力

 

この「クスノキ」が本当にとんでもない力を持ってます。

最初は嘘のような出来事のように思えるけど、実際は違う。本当にあるんだと、怪奇現象のようなことが起きます。でもその不思議な現象が起こるのは血縁者のみ。

その力で「家族」というものを考えさせてくれます。「家族」について、考えて、考えて…前に進む人たちを見守ってほしいです。(言いたいことはたくさんあるんですけど、「クスノキ」の力を詳しく書かなかったななんか薄っぺらくなりました。すいません。)

 

 

③過去

 

今回の物語は「クスノキ」に関わる人すべてに言えますが、「過去」がとても深くかかわってきます。

玲斗の過去、玲斗をクスノキの番人に任命した伯母の千舟の過去を始め、祈念に来るすべての人がそれぞれの過去と向き合い、これからどうするべきか、どういう選択をするべきか悩み、考え、結論を出します。

弟が兄に、子が父に、子が母に、姉が妹に、何を思っているのか。決して綺麗ごとだけじゃない、人間らしい彼らの思いを読んでみてほしいです。

 

 

 

どこをどんな言葉で表しても、すべてがネタバレのように思えて、言葉を選んでたら本当に当たり障りのないことしか言えませんでした。

 

 

でもめちゃくちゃ面白いんです。

 

 

ちょっと長めの本ですが、ぜひ読んでほしいです。

 

 

ではでは。

 

 

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