こんにちわ
少し遅れてごめんなさい
それじゃあ始めます
あちこちから浪士たちが集まっている今の京は、決して平隠な場所ではない。
武士に生活していけるだけのだけのお金をくれるのは
彼らが仕えている主家だけれど・・・。
主家を持たない浪士たちは、人々から無理やりお金を巻き上げることもある。
そんな浪士たちが集まっている京の都・・・。
父様は、大丈夫だろうか・・・。
良くない可能性ばかり考えて、どんどん気持ちが落ち込んでしまう。
雪「でも・・・まずは、泊まる場所を探さなきゃ」
気づけば夜も更けている。
父様を探すのにどれぐらいかかるか、正直、見当もつかないし・・・。
打ち合わせにも限りがある。
でも上手に節約すれば、1ヶ月ぐらいは京で生活していけるはず。
その間に父様が見つかれば最良だし、松本先生だって帰ってくるかもしれない。
最悪、父様とも先生とも会えないようなら、私も帰らなければならないけれど・・・。
雪「・・・とにかく、できるだけ出費は安く抑えないと・・・。」
私は大股で歩き出す。
普通の服装ならできない急ぎ方だけど、今は袴を履いているから大丈夫。
女の子の一人旅は、色々な意味で狙われやすいから、
パッと見で、男の子に見えるように変装したのだ。
この格好のおかげなのか、道中は何の問題も起こらなかった。
・・・だから私は、変に油断していたのかもしれない。
ここは決してあんぜんではない。
〈京の都〉だと知っていたはずなのに・・・。
浪士一「おい、そこの小僧」
ーー実際に、浪士から声をかけられるまでは。
雪「っ!?」 振り返ると三人の浪士が私に視線を向けていた。
雪「・・・何か?」 私は平静を装いながら、とっさに小太刀へ手をかける。
父様は私に、護身術を学ばせてくれた。
おかげで、私もそれなりには武術で抗することができる。
だけど・・・・。失敗した。油断しすぎていた。
浪士二「ガキのくせにいいもん持ってんじゃねえか」
浪士たちが見ていたのは私の持った小太刀だった。
浪士三「小僧には過ぎたもんだろ?」
浪士一「よこせ。国のために俺たちが使ってやる」
雪「これはーー」
私の家に代々受け継がれている、とてもとても大切な小太刀だ。
絶対に渡すわけにはいかない。でも、話してわかってくれそうな相手ではない。
こういうときは、逃げるが勝ちって言うんだと思う!
わたしはきびすを返し、一目散に逃げた。
〈続〉
今回は短いかもしれなかったかもしれません

