破壊される女神たち  | ハテナ?の王女さま

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        ちょい早リタイヤ 日々雑記 

先日の『ヒロインの旅』に続き

女性性関連の読みたい本が目白押しです💗

 

『ヒロインの旅』については、←こちらからどうぞ♪

 

 

 

そして、いま読んでいるのが

 

比較神話学が専門の、吉田敦彦氏の

『女神信仰と日本神話』 青土社

 

これがもう、しょっぱなから面白くて

スルメを咬むように読んでます 笑

 

 

 

 

 

 

縄文時代では、「早期」からすでに

土器と土偶が作られていたそうです

 

中でも土偶は、初期のものは数も少なく

小ぶりな物が多かったものの

 

大きな乳房や、丸く膨らんだ下腹部や女性器など

はっきりと、生み育てる母としての女性が

表されているそう

 

 

 

中期になると、それはさらにはっきりとし

中には、妊娠状態や出産時

授乳している姿のものまでほんわか

 

そして、この中期に入るととつぜん

大量の土偶が作られるようになり

サイズも巨大化し、形も複雑になるのだとか

 

 

 

不思議なことに、そのほぼすべてが

破損した形で見つかっていて

 

同じ場所で発見された破片をつなぎ合わせても

復元することができないんだそう

 

しかも、あきらかに

破損を目的に作られた形跡があり

 

その後、家に祭ったり拝められたりも

されていたようです

 

 

 

 

 

このことと不思議なつながりを感じられる話が

『古事記』と『日本書紀』にはあるそうで

 

太古、地上には

体の中に、さまざまな食物をたたえた女神がいて

それを求めるものには、惜しまず与えていたそうです

 

 

この女神、古事記では

オホゲツヒメという名で登場します

 

あるとき、この女神のところに

スサノオが訪ねてきます

 

オホゲツヒメは、スサノヲをもてなすために

自分の体内の食物を、鼻や口、尻から取り出し

ご馳走をつくりますが

 

これを見たスサノオは、汚いと激怒し

女神を殺してしまいます

 

 

すると、その死体の頭から蚕、目から稲、耳から粟

鼻から小豆、陰部から麦、尻から大豆が現れ

 

それを、天上にいた

カミムスヒのミオヤの命という神さまが

その五穀を種にして栽培し、農業を始めたということです

 

 

 

 

 

代わって『日本書紀』では

 

こちらもおそらく女神だろうと思われる

ウケモチという名の神さまが登場します

 

ウケモチも、体内にいろいろな食物を持っていて

口からいくらでも、吐き出すことができる神さまです

 

 

あるとき、姉のアマテラスに命じられ

月の神、ツクヨミが彼女のところを訪れます

 

ウケモチは来客をもてなすために

口からご飯、いろいろな魚、鳥や獣を吐き出し

ツクヨミのために、ご馳走を作りますが

 

これを見たツクヨミは、顔を真っ赤にして怒り

ウケモチを切り殺してしまいます

 

 

 

これを知ったアマテラスは激怒し

今後ツクヨミとは、顔を合わせたくないと告げ

 

それ以降、太陽は昼、月は夜と

分かれて空に上るようになったとされています

 

その後、ウケモチの死体の頭からは牛と馬が

額から粟、眉から蚕、目の中にはヒエ、腹には稲

陰部からは麦と大豆と小豆が生じたといいます

 

 

 

吉田氏は、この類似性から

縄文の母神の性質の根本的な部分が

『古事記』や『日本書紀』に

受け継がれたのではないかと書いていました

 

 

 

 

 

…と、ここですでに長くなってしまったのですが💦

まだもう少し、書きたいことがあるので

 

今回はこの辺でいったん筆を置きますね

おそらく、またすぐ続きを書くと思います 笑

(鉄は熱いうちに!)

 

次回は、今回の内容に触発された

私の妄想考察編です <(_ _)>

 

 

 

 

 

 

 

 

今日も遊びにいらしてくれて

ありがとうございました💗

 

すべての人が

自分らしく生きられますように

 

世界中の人が

安心して暮らせますように黄色い花