バセドウ病の薬を勝手に断薬して7ヶ月(2019年6月〜)。最後にどうしても書きたいことが一つあります。

それは、もしかしたらお医者さんがバセドウ病を終わらせてくれない原因となっている場合があるのではないかということ。

 

もちろん、どんな先生もご自分の考えをしっかり持って治療にあたってくださると思っているので悪く言うつもりは全くありません。でも、疑問に思うのでちょっと書いてみます。

 

 

私の血液検査の数値は、発症から2年くらいは変動がありましたが、薬が効いて、安定数値になりました。薬はプロバジール3錠が決定しました。ところがそこから16年。数値は安定のまま変わらず、3錠も変わらず、二ヶ月に一度の診察時の先生のセリフ「数値は安定していい状態ですが、減薬できる数値ではないので、もう少し様子を見ましょう」も変わらず、16年経ってしまったのです。

 

では、どのように数値が変わったら減薬できるかについて、私の先生はこうおっしゃいます。甲状腺が機能低下に傾く数値。すなわち甲状腺刺激ホルモンのTSH がもっと増え、甲状腺ホルモンのフリーT3やT4はもっと減れば減薬できるというのです。
※これら難しい単語については最後に書き添えますので参考になさってください。

しかし、私の数値は機能低下には傾かず安定したまま16年経ってしまったのです。しかもここ2〜 3年、勝手に減薬・断薬しても安定しています。

よろしければ私の1年間の検査結果をご覧ください。
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ということは、私の体は薬があってもなくても安定を望んできちんと安定させていたのではないだろうかと思うのです。
※減薬・断薬して不整脈や動悸が起きても数値に変化がなかったのは謎です。

 

もしかしたら、減薬・断薬するタイミングは、お医者さんによって違うのではないでしょうか。

判断基準を大きく分けると、下記の二つの判断があると思います。

A. 数値が甲状腺機能低下に傾くまで薬は減らさない

B. すべての数値が安定して一定期間が過ぎたら薬を減らしてみる

 

私の先生はAのほうです。この慎重な判断は患者にとって、とてもありがたいことです。しかし、このままでは、どんなに免疫細胞を増やす努力をしてもポジティブに暮らしても、一生通院して薬を飲み続ける結末になってしまうのではないかと思うのです。

 

もしかしたら、判断基準が存在するのかと検索してみました。

すると、浜松医科大学名誉教授の中村浩淑先生が医事新報社の記事で、「抗甲状腺薬治療を打ち切ってもよいかどうかは,日常臨床でよく遭遇する悩みである」と答えられていました。やはり判断基準はなく、判断は各お医者さんに委ねられているようです。詳しくは下記をご覧ください。

https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=3619


発症したてのかたは、先生にこう尋ねてみてはいかがでしょう。
「数値が安定したら薬は減らせるのですか」

長年通院して数値が安定し続けているかたは、セカンドオピニオンを探してみる価値はあります。その時に、こう尋ねてみてください。
「先生は、甲状腺機能低下に傾くまで薬は減らさない方針ですか? それとも数値が安定したら減らしてみる方針でいらっしゃいますか?」と。
※セカンドオピニオンとは主治医以外の医師に求める第2の意見のこと。

少なくとも私のように長年安定して薬を飲み続けている人は、Bの先生に移行なさったほうがいいと思うのです。

 

そしてなにより、バセドウ病の真犯人EBウイルスの関与について、知っているかどうかも聞いてみることをオススメします。知っていれば勉強なさっている先生といえます。


ちなみに、私がもし鳥取に住んでいたら、EBウイルス(ヘルペスウイルスの一種)の関与について発表なさった長田佳子先生のいらっしゃる鳥取大学医学部病院を選びます。大阪に住んでいたら、昔から自己免疫疾患はヘルペスウイルスが原因として免疫を高める治療をなさっている大阪府高槻市の松本漢方クリニックを選びます。参考まで。

 

 


最後に、バセドウ病で使われる難しい専門用語についてまとめます。バセドウ病の人は、このしくみを熟知して、血液検査の数値をある程度自分でも判断できるようしたほうが良いです。それに、治るイメージングにも役たちます。
 


発症中の皆さんに伝えたいこと
EBウイルスを抑え込み、数値を安定させるために、まずは自分の免疫力を正常に戻してください。これがなによりも基本だと思っています。風邪ひきやすい、花粉症、下痢しやすいは免疫力が低い現れです。腸内フローラを壊し免疫細胞を作らせなくする化学物質にまみれた食べ物(農薬・食品添加物・遺伝子組換え・抗生剤etc)を摂らないようにし、免疫細胞の主成分となるタンパク質をしっかり摂ることをオススメいたします。

私の食生活

そして、ストレスこそがEBウイルス産生の母です。ストレスが一番の毒だそうです。免疫力が一気に低下してEBウイルスが活性化してしまいます。自分の心を押し殺して、くよくよネガティブな生き方をせず、NOと答えられる勇気と、どんなトラブルも失敗もポジティブに変換する生き方に移行させること。失敗は成功のもとです!

 

これをせずに、むやみな減薬や断薬をすることは、命を落とすことにつながります。私はまったく勧めません。

そして薬を離れるときには「治った!」完了形意識付けをぜひお試しください。
 

私がバセドウ病を治せた経過はこちら
 

《ご注意》
このサイトはけっして、むやみな減薬・断薬を薦めるものではありません。再燃時に命に関わる場合があります。理解ある先生のもと徐々に減薬そして断薬されることをオススメいたします。

 

 

甲状腺ホルモン
血液で運ばれ全身の細胞にはたらきかけ、新陳代謝を活発にするはたらきをする。骨や神経、精神状態にも関わり、子どもの成長・発育の促進など、人間が生きていくうえで必要なホルモン。バセドウ病はこれが過剰に分泌される病気。逆に分泌されないのが橋本病。

 

  フリーT4(FT4)
  甲状腺ホルモンの主成分で,結合蛋白と結合せず遊離している

  T4をフリーT4と呼ぶ。甲状腺機能亢進症では増加し,低下

  症では逆に減少する。

 

  フリーT3(FT3)
  T4が細胞内に取り込まれT3に変換され、遊離のフリーT3がホ

  ルモン作用を発揮させる。甲状腺機能亢進症では増加し、低下
  では減少する。

TSH(甲状腺刺激ホルモン)
脳の下垂体から分泌され甲状腺を刺激して「甲状腺ホルモン」を分泌させるホルモン。脳から甲状腺に出すいわば指令物質。ところがバセドウ病では、このTSHではなく、自己抗体のTRAbが勝手に刺激して過剰に甲状腺ホルモンを分泌させてしまう。
 

TRAb(TSHレセプター抗体・自己抗体)

体内で活性したEBウイルス(ヘルペスウイルスの一種)に感染され暴走したBリンパ球が出す甲状腺を刺激する抗体。本来はTSHが刺激する。バセドウ病になると脳はこれ以上体に甲状腺ホルモンは必要ないと判断してTSHの分泌を抑えるのでTSHの値は最低になる
バセドウ病の真犯人のEBウイルスが活性しているかどうかを判断できる数値だと思います。詳しくはこちら
※TRAbは、TSAb (甲状腺刺激抗体)とTSBAb(甲状腺刺激阻害抗体)から成りますが、特にTSAbは甲状腺のTSH受容体に結合し、あたかもTSHの様に甲状腺を刺激し、甲状腺ホルモンをどんどん作らせてしまいます。