私は、免疫細胞を増やすための徹底的な「腸活」(3年歴)を経て、免疫力を強化するエキナセア抽出液の摂取、さらには「治った!」の完了系意識づけで、今年6月から先生に内緒で断薬することができています。おかげさまで、5ヶ月経ちますが(2019年11月現在)、始めた頃に少し動悸はありましたが、その後はバセドウ病の症状は何も起こっていません。血液検査の数値も正常のまま変わっていません。

 

近頃、完全断薬していることについて、度々質問をいただくようになりましたので、改めてその経緯と鳥取大学医学部の長田佳子助教授が発表した発症の真相についてまとめてみます。

 

私は、2016年3月から、17年歴のバセドウ病をどうしても治したくて、グルテンフリーや化学物質を摂りこまない食生活などを徹底的に取り組んでいました。そして、一年がかりで減薬に2度チャレンジしてみました。しかし、プロパジールという薬を3錠を徐々に減らして1錠にすると、不整脈が始まりうまくいかずにおりました。

 

昨年の1月、ツイッターのバセドウ友達からの情報で、ついに最有力と思われるバセドウ病発症の新説を知りました。2016年に鳥取大学医学部の長田佳子助教授が世界的な発表をしていることがわかったのです。

 

とても簡単にですが、その考え方を説明してみます。

 

バセドウ病の真犯人は、ほとんどの人に潜伏感染しているEBウイルス(ヘルペスウイルス)なのだそうです。このウイルスは悪性腫瘍の一部の発がんに関与していることが初めて分かったヒト癌ウイルスです。

 

強いストレスを受けると、私たちの免疫力が弱まります。

すると、このEBウイルス(ヘルペスウイルス)が増殖し、B細胞(Bリンパ球)に感染します。

 

すると、B細胞(Bリンパ球)が暴走して自己抗体TRAb(受容体抗体)を分泌します。

 

この自己抗体TRAb(受容体抗体)は、甲状腺細胞膜のTSHレセプター(受容体)を刺激し続けます。

 

すると、過剰に甲状腺ホルモンが分泌され続け、甲状腺の機能が亢進してしまうのだそうです。

※ただし、抗体産生細胞に分化するB細胞が、自己抗体を産生するように運命づけられるのは骨髄でのできごとで、このとき自己抗体産生に向かうB細胞が多くできる、少なくできるには、遺伝的な要素がかかわっているそうです。

 

そして、とても素晴らしいのは、この自己抗体産生へのEBVの関与は、バセドウ病に限らず、すべての自己免疫疾患に共通と考えられるため、多くの自己免疫疾患の治療に役立つらしいのです。 

 

長田佳子先生の論文「EBウイルスはバセドウ病の発症や増悪の最終因子となる 」は、下記サイトより購入することができます。

 ※pdf版だと長田氏の論文のみ3300円で購入可。

→ 科学評論社


Wikipediaでも紹介されています。
こちらを
 

私が発症した17年前は、小麦アレルギーにより免疫力を産み出す腸はひどくダメージを受け、慢性下痢状態で最悪の事態になっていたはず。腸のデトックスができなくなると発症する花粉症やアレルギー性鼻炎もひどくなっていました。その状態で、地元のNPOの代表を務め、同僚とうまくいかない強いストレスが引き金となって発症したと考えるとつじつまは合います。

 

実は、その発表を知った直後に偶然長田先生とメールでコンタクトをとることができました。質問を投げかけると、分かりやすく説明してくださいました。そしてなにより、優しく私の症状を気使っていただき涙が出る思いでした。私は、この考え方を100%信じることにしました。

 

しかし、残念ながらEBウイルスを無くす薬はないらしく、私はEBウイルスを抑え込むために、益々腸活をして免疫細胞を増やす努力をしました。ヘルペスウイルスをやっつけるというモノラウリンやリジンのサプリも1年摂ってみました。

モノラウリン摂取!

 

そして今年の春、以前お世話になった方から、ネイティブアメリカンの薬草エキナセア抽出液と「治った!」の完了系意識づけを勧められ、思い切って6月に断薬を始めることができたのです。

エキナセアで断薬はじめました!


画像をクリックすると大きくなります↑
6月初めからの断薬しましたが数値は変わらず正常値です。8月のTSHレセプター抗体(TRAb)も増えていません。薬をやめた途端にLDLコレステロールが減りました。大病院ではないので、今回の結果は次回診察時に教えられます。異常があれば電話連絡があるので今回も大丈夫だったようです。

 

私自身、まだ5ヶ月再発していないだけでは、医学的に治ったとは言えないですが、少なくとも現在発症している皆さんにこれだけは伝えたいです。まずは腸内フローラを壊し免疫細胞を作らせなくする化学物質にまみれた食べ物(農薬・食品添加物・遺伝子組換え・抗生剤etc)を摂らない、免疫細胞の主成分となるタンパク質をしっかり摂り、自分の免疫力を正常に戻すこと。これがなによりも基本だと思っています。

私の食生活

 

そして、ストレスこそがEBウイルス産生の母です。自分の心を押し殺して、くよくよ恨み節のネガティブな生き方をせず、NOと答えられる勇気と、どんなトラブルも失敗もポジティブに変換する生き方に移行させること。

 

これをせずに、むやみな減薬や断薬をすることは、命を落とすことにつながります。私はまったく勧めません。

 

----------------------------

 

後日、長田先生に報告したところ、私の勝手な断薬が成功していることについて見解をいただきました。参考まで。
 

・抗体価が低く保たれ、機能的にも良い状態で薬をやめたのが良かったかと思われる。
・動悸・不整脈や手の震えといった、交感神経の刺激症状は、甲状腺機能が改善してからも、カテコラミン受容体の過敏性が続くため残ることがある。

・いったん寛解に至った方、または健常者であっても、EBウイルス再活性化がおこるような大きなストレス、重症のウイルス感染があった場合には、自己抗体の産生がおこる可能性があるので、再発にはご注意。

 

《ご注意》
このサイトはけっして、むやみな減薬・断薬を薦めるものではありません。再燃時に命に関わる場合があります。理解ある先生のもと徐々に減薬そして断薬されることをオススメいたします。