私はあまりの嬉しさと、彼がこの地震の影響で急遽
国へ帰らなければならない事への寂しさから流れて
くる涙を抑える事ができませんでした。
でも、そんな顔は見せたくないので少しの間離れて
気持ちを落ち着かせました。
私に何か出来る事は無いかと思い、三十三間堂で
3人に身代わり守を買って、それぞれ袋に入れて
裏にメッセージを書きました。
「国へ帰る迄、無事で居れる様に、お守りが身代わりに
なって守ってくれる様にこれを贈ります」と。
それが私に出来る最大限の事でした。
その夜、夜行バスで京都から東京に戻りました。
バスを待ってる間に彼に5円玉を返しました。
もちろん貰った5円玉ではなく、私の財布から出した
5円玉です。 でも彼は5円玉を返す私に悲しそうな
ショックを受けた様な顔をしました。
彼からもらった5円玉は携帯のストラップにつけて
おいたので、それを見せて彼は嬉しそうに5円玉を
受け取りました。
