終活プランナーの日記 第1回
年金 その5
繰り上げ受給のメリット
60歳〜65歳未満までの所得税ゼロは、月額10万円程度と前回までに説明しました。そこは、気にせず月額17万円で年金をもらい、65歳以降の所得税ゼロを目指すことが生活にも良いと理解してください。
65歳以上で年金月額17万円を超えると必ずしも、所得税が掛かるとは限りません。健康保険料、介護保険料、生命保険料などの控除に個人差があるためです。
年金月額18万円を超えるとおおむね所得税が掛かります。
この金額を超えてからも年金が増えるのを65歳まで待つか、繰り上げ受給を受けるかが一つのポイントになります。
繰り上げ受給の目減り率は、年6%です。
17万円〜18万円を超えて受給される年金の税率は所得税、住民税などトータルで年25%と考えてください。
月額1万円、年間12万円の年金額が増えるとその25%となる3万円の税金が増える計算になります。年金受給額全体の1.5%程度です。
実質の目減りは、6%−1.5%=4.5%となります。
65歳以降では、繰り下げ受給の上昇率は、年8.4%なので、8.4%−1.5%=6.9%が実質の上昇率となります。
いろいろと知識を増やしていきましょう。