●あらすじ
被害者(女性・チーズフォンデュが好物)のそばに、一度書きかけて消されたダイイングメッセージ(注:被害者が死ぬ直前に、犯人を知らせるために書いたメッセージのこと)がある。
被害者が住んでいた現場のアパートにやってきたジョナサン探偵(32歳・魚座)とワトソン(28歳・B型)。
外では激しい雷の音が鳴ったり鳴らなかったりしている。
どうやら天気予報は外れたらしい。
しかし、外れることもあるのが天気予報だ。
百戦錬磨のジョナサン探偵の推理も、今回はついに外れてしまうのか?
「ジョナサン探偵!被害者の近くにダイイングメッセージらしきものがあります。でも、消されていて読めませんね。なぜ消されたのでしょうか?」
「ふむふむ、ワトソン君。この消されたダイイングメッセージがすべてを表している」
「なるほど!分かりました!犯人は第一発見者のAです。Aが自分の名前が書かれたダイイングメッセージを消したんです!」
「よく見てみたまえ。消されたのはまだ血が固まる前だ。これは被害者が自分で消したんだ」
「なぜ被害者は自分で消したんだ!そうか!分かったぞ!!やはり犯人はAです。被害者は一番初めに現場に来るのがAだと知っていた。だから、ダイイングメッセージを書いても、どうせ消されると思った。だから自分で消したんです。この消されたダイイングメッセージは、犯人が事件の最初の目撃者だと言うことを示しているんです!」
「全然違うなワトソン君。ちょうど今、犯人が自首してきたそうだよ。Aとはまったく違う人だった」
「えええええ!じゃあなぜ被害者は自分でわざわざダイイングメッセージを消したんだ…」
「それを解く鍵は、被害者の性格にある。このゴミの山を見たまえ。この荒らされた部屋を見て、君は被害者はだらしない性格だと言ったな?」
「は、はい」
「しかし違うんだ。むしろ被害者はとても几帳面で良い性格の人だったんだ。このゴミは被害者のゴミではない。明らかに男性物の服などが入ってるだろ?これはゴミ収集の曜日を守らずに出し、そのまま外に放置されていたゴミだ。そのゴミを被害者は自分のアパートに持ち込み、ゴミ収集日にまとめて捨てていたんだ」
「なんて偉いんだ…」
「ダイイングメッセージの話に戻そう。彼女は自分の血でダイイングメッセージを書いているときに気付いたんだ。このアパートが賃貸だってことに」
「というと?」
「彼女が死んでしまったら、当然このアパートは大家に返されることになる。それなのに自分は、血でフローリングの床を汚してしまっている。几帳面な彼女はそんな自分が許せなかったんだ。だから彼女は一生懸命床を拭いたのさ。死んだあと、少しでも大家に迷惑をかけないようにね。この話から学ぶ教訓は、自分のことより他人のことを考える大切さだね」
「さすがジョナサン探偵!ジョナサンのパールミルクティ(280円)は、タピオカが入っていて生クリームもついていて最高にうまいですね!」(完)
最後に謎をもう2つ。
私がこの話を考えた場所はどこか?
そして、果たして私は、こんなことを考えている場合なのか?