【本】『エロティシズム』ジョルジュ・バタイユ | 最強の作家への飛翔

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人はエロスについて語るとき、大抵酒を飲んでふざけながらとか、ひそひそ声で恥ずかしながら、というスタイルになってしまうが、そうではなくて、もっと真剣にエロスについて語るべきではないか、と僕はよく思う。

『朝まで生テレビ』のノリで、エロスについて熱く討論するぐらいでちょうどいいのではないか?

大学でも『エロス学部エロス学科』みたいなのを作って真面目に学ぶべきだと思う。


『エロティシズム』の作者のジョルジュ・バタイユはフランスの哲学者であり文学者でもある。

僕はエロスについて真剣に考えている作家は信頼することに決めている。

20世紀最高の頭脳とまで言われていたバタイユもまた、エロスについての解明に取り組んでいた。


『エロティシズム』はタイトルの手に取りやすさとは対照的に、中身はかなり読みづらい。

複雑な文章で書かれていて、何が言いたいのか良く分からない。

「こんなに頭を悩ませてまでエロスのことなんか知りたくない!普通の男の子に戻りたい!」と叫びながら何度も途中で読むのを挫折して、ほったらかしてほこりをかぶって、「でもエロスって大事だしぃー興味あるってゆーかー」、とかいろいろ考えて、最後まで読み終わるのに結局2ヶ月ほどかかった。

印象に残った箇所をいくつか引用してみます。


『エロティシズムの欲望は、禁止に打ち勝つ欲望にほかなりません』


『不連続な存在である私たちにとって、死が存在の連続性という意味を持つ』


『愛の根底には、大きな価値の対象(恋人)を前にして、不安のなかで生きたいという欲望がある』


『禁止の衝動において人間は動物から分離した。動物は、全面的に死と生殖(暴力)との過剰な戯れの支配下に置かれているのだが、人間は禁止によってこの戯れから逃れようと試みたのだった。しかしそれでいて人間は、侵犯という二次的な衝動において、動物に近づいたのだ』


バタイユ氏が何を訴えたいのかはほとんど分からないが、なんだかかっこいい。

この本を読んで「エロス」は限りなく「死」に近いものだと思った。

快楽も苦悩も表裏一体で、ほぼ同じものなのかもしれない。

最近どうやらエコブームやロハスブームがきているらしいが、そんなものよりエロブームやエロスブームがくればいいのに、と思っている。