快楽主義の哲学/澁澤龍彦 | 最強の作家への飛翔

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本の感想を書いていく『読書生活』7冊目です。

『快楽主義の哲学』澁澤龍彦著

快楽主義の哲学 (文春文庫)


三島由紀夫が前書きを書いていたので、この本は襟を正して読みましよ!

「幸福よりも、快楽を!」
と著者である<澁澤龍彦は、冒頭で高らかに宣言します。

では、「幸福」と「快楽」の違いとは何なのでしょうか?
本文から抜粋していきます。


『まず第一に、幸福は主観的なものであり、快楽は客観的なものだということです』


幸福感というのは人それぞれ違ってくると。どんなに貧乏であっても、病気を抱えていても、人はそれぞれ小さな幸せを持っていると。
「朝起きたらいい感じで寝癖ができていた」、とか「家の近くでバイトをしているから満員電車に乗らなくてよくてラッキー」とか、まあそういうのが「幸福」なんだと思います。

ここで本文を引用してみます。

『要するに、幸福とは、まことにとりとめのない、ふわふわとした主観的なものであって、その当事者の感受性や、人生観や、教養などによってどうにでも変わりうるものだ、ということです』

『これに反して、快楽には確固とした客観的な基準があり、ぎゅっと手でつかめるような、新鮮な肌ざわり、重量感があります。おいしい料理をたらふく食いたいという思うのは、時代や環境を問わず、万人共通の望みであり、絶世の美女を手に入れたいと思うのは、歴史がはじまって以来、すべての世の男性の、永遠の夢であります』


まあ誰もがおいしいものを食いたくて、絶世の美女と付き合いたいかというと、そうとも限らないとは思いますが、「幸福」よりも「快楽」のほうが、ほとんど誰にとってもの「喜び」を、より分かりやすく示していると考えられます。

さらに、

『快楽とは瞬間的なものであり、幸福とは持続的なものである、といえるかもしれません』

とか
『快楽は積極的な考え方であり、幸福は消極的な考え方である』
など、快楽と幸福の違いを定義しています。

そして快楽主義を実践した人たちとして、

マルキド・サド
李白
カザノヴァ
オスカー・ワイルド
岡本太郎

などの熱い生き方が紹介されています。
本能のおもむくままに行動し、快楽を求める生き方に、憧れますね。