「最初のほうが面白かった。だんだんつまらなくなってきている。編集の仕方が悪い」
というリアルなダメ出しをされながらも、あと少しだけインタビューのアップを続けます。
今回のを入れてあと2回で終わる予定です。
今日はまた、ややこしい話です。
(明日は軽い内容になるはずです)
シリアに二年間、青年海外協力隊としてバドミントンを教えに行くことになった、友人ぬめんちょ氏へのインタビューの続きです。帰納と演繹を駆使して、新しい作品は果たして生み出せるのでしょうか?
二人の話が若干噛み合っていない気もしますが、そのままアップしてみます。
過去のインタビュー
海外青年協力隊に行く~ぬめんちょ氏インタビュー①~
シリアで何をするか?~ぬめんちょ氏インタビュー②~
子供の頃の感覚を取り戻したい~ぬめんちょ氏インタビュー③~
ゴキブリより洗面所が怖い~ぬめんちょ氏インタビュー④~
村上春樹の面白さを抽出して…~ぬめんちょ氏インタビュー⑦~
ぬめんちょ氏(以下N)「たとえば村上春樹の面白い部分を抽出して、その条件を全部満たすような作品を書くとするじゃん」
僕「うん」
N「それが全然面白くなかったとしても、それが全然面白くないってことは、Xの範囲を超えちゃったってことじゃん。その条件を」
僕「まあ条件がちゃんと抽出できてなかったってこともあるだろうけど…」
N「(僕のコメントは流して)でもつまらないって一回思ったとしても、それを面白いと思ってみようと。今までの抽出した条件が全部満たされてるんだから」
僕「つまんなかったとしても?」
N「つまんなかったと一回思ったとしても、いやこれは絶対に面白いはずだから面白いんだ、っていう風に思ってみないと。飛び込んでみないと」
僕「でも村上春樹の面白さを全部は抽出できないでしょ。絶対抽出し残りみたいなのが出てくるでしょ」
N「まあそうなんだよね。そうなんだけど…。それは結局クオリアだよね」
僕「ウハハ(笑)」
N「なんていうか言い表せないものっていうか…」
僕「でも、俺は逆に希望だと思うんだよね。抽出できないってことが。最近江戸川乱歩の作品を分析してるんだけど、いくら乱歩の作品を真似しようとしても、いやでも自分のフィルターがかかっちゃうから。真似しようとしてもオリジナルになっちゃうんだよんね」
N「そうするとだから、自分なりの作品ができるからラッキーってことでしょ?」
僕「そうそう。ラッキー。ラッキーで金儲けられるなって!」
N「俺が言いたいのはそういうことじゃなくて、アレを変えたいって言うかさ。認識を変えたいって言うかさ」
僕「あ、そうなんだ。そこまで考えてるんだ…」
N「俺一回ブログに書いたけど、小島信夫って小説家が『うるわしき日々』っていう小説を書いて、「全然うるわしくないじゃないか」って結構批判されんだって」
僕「うん」
N「『そうじゃないよ』っていう風に反論したのが保坂和志で、『これを『うるわしい』っていう風に定義を変えなきゃダメなんだよ、読んだ人が』って。あんだけの作家が、考えて考えて「うるわしき日々」ってタイトルにしたんだから、そこに飛び込めよと。これを「うるわしい」っていう風にまず思ってみろよ、と保坂和志は言うわけ」
僕「うん」
N「だから村上春樹の面白さを抽出して、条件を満たす小説ができたら、たとえつまんないと思っても、それを面白いと思って飛び込んでみろよ、と」
僕「なるほどね。それはほんと文学的な話だな」
N「そうそう文学になっちゃうよね。エンタメだったら面白くなかったらやっぱ面白くないってことだもんね」
長らく続いたインタビューも、明日で終わります!
ぬめんちょ氏のブログ→ぬめんちょ君、かく語りき