昨日に引き続き、「ツカサネット新聞」というサイトに、僕の文章が新しく掲載されたので、よかったら読んでみてください!まあ、このブログで書いた文章をコピペして投稿したものなのですが…。
「『蟹工船』の次にヒットする古典はこれだ!『細雪』谷崎潤一郎」
『ナンシー関なき後最強のコラムニスト』
文芸評論家の福田和也氏は、リリー・フランキー氏のことを、このように称えた。
福田氏のこの言葉に、偽りはないと思う。
どれほどの数の人が、リリー・フランキーから影響を受けているだろう。
本、雑誌、ブログ、ありとあらゆるところで、リリー氏の影響を色濃く受けている文章を目にする。
もちろん、僕だって、リリー氏の文章を、たくさんお手本にしている(もっとぶっちゃけて言うならば、パクッている)。
「あら、あたしはリリー・フランキーの本を一冊も読んだことはないわよ。あたしの文章はオリジナルよ」
と、言う人が出てくるかもしれない。
残念ながら、それは、たぶん、違う。
リリー氏の文章を直接読んだことがなくても、リリー氏の影響を受けている著名人やライターがたくさんいて、そういう人が雑誌や本に書いている文章から影響を受けているので、結果的にリリー氏の文章や考え方に、似てきてしまうのである。
つまり、僕たちの世代は、文章を書くうえで、リリー・フランキーという呪縛から逃れることはできない。
どうせ嫌でも影響を受けてしまうならば、堂々とパクったほうがいい、というのが僕の考えなのだが…。
そんなリリー氏が映画について書いた本が、『日本のみなさんさようなら』である。
前書きでいきなり、日本映画を必要以上に厳しく評価する大半の日本人に、著者は呆れていることを表明している。
僕は耳が痛かった。
「日本映画観るぐらいだったら、洋画をもっとたくさん観たほうがいいよ」
みたいなことを、僕は得意げに言っていた時期があるからだ。
『日本の人々は日本映画には厳しいと思う。洋画に関しては、おおむね寛容な態度で接しているにもかかわらず、何故か国産の映画に関しては、その評価が辛い。(省略)
言葉がわかる。役者がわかる。風景がわかる。間がわかる。わかればわかるほど厳しくなる。また、わからなければわからないほど甘くなる。日本映画がツマラないのではない。洋画も同じようにツマラないのである。そして、その両方に時として、”イイモノ”が入っている』
この本では、映画の詳しいあらすじなどは、ほとんど紹介されない。映画を観て、リリー氏がなんとなく考えたことが、ゆるゆると書かれている。
たとえば『直撃!地獄拳』という、今までの人生で一度も耳にしたことがないようなタイトルの映画については、このように書かれている。
『たかだか映画の分際で、人様を啓蒙しようとするテーマ、セリフ、映像。一体、何様のつもりか?そんな奴らこそ、これを見よ。テーマなどあると思うなら探してみよ!!』
さらにリリー氏は
『映画の評価なんて、その日の体調によって変わる』
という、映画評論家にとってタブーとされていながらも、核心を突く真理をさらっと言ってしまうのである。
リリー氏を超えるコラムニストが登場するのは、まだまだ先になる気がする。

