尊敬して止まない水野敬也氏の特集が、今月号の雑誌『KING』で行われています。
水野敬也氏といえば『夢をかなえるゾウ』。
他の自己啓発本も何冊か読んだことがある人はお気付きだと思うのですが、この本には何も新しいことは書いてありません。全て、他の自己啓発本に書かれてあることを、うまく組み合わせて書かれているのです。
内容は普通で平凡なのに、その表現の仕方が抜群に優れている。笑いを交えたり、課題方式にして実行に移しやすい形にしたり、小説仕立てにしたり、奇抜なキャラクターを作ったり。
水野氏のやっていることは、音楽界で言えばDJに該当すると思います。過去の作品をリミックスしたりアレンジしたりパターン化したりして、新しい別の価値を生み出していく。
このやり方で、水野氏は『ウケる技術』『LOVE理論』『BADLUCK』など、数々の傑作を書き上げてきたわけです。
こんなことを言うのはおこがましいのですが、僕は水野氏に強く親近感を覚えます。なぜかというと、僕も数あるマニュアル本を一つにまとめたいと考えていたからです。ただ、水野氏の作品を読んだ途端に、自分の考えの甘さがわかりました。
自分よりもはるかに巧みに、自分のやりたかったことを既にやっている人がいるという事実に初めのうちは呆然としましたが、すぐにそれは感動に変わりました。
水野氏は「生まれ持った才能すべてに関して、戦いを挑みたい」
と、憤っています。なぜ山本モナは俺に惚れないのかと、水野氏は本気で怒っています。
才能やセンスなど先天的な要因で決まると一般的に言われている、『恋愛』や『笑い』や『成功』という分野を、後天的な努力でいくらでも挽回できるということを水野氏は証明してみせました。
水野氏に次に書いてほしい作品は『執筆マニュアル本』です。どうすれば作家やライターになれるのかを、水野氏に解明してもらいたい。
僕は執筆マニュアル本を二十冊以上読んでいます。
作家やライターになる方法として、最もいろんなマニュアル本で頻繁に出てくる(つまり信頼度の高い)アドバイスは何かというと
「毎日書きなさい」
です。
とても正しい意見だと思います。
だけど、それが一番大変なのですが…。