農業経営者からよく「人手不足」
「若手が定着しない」という
相談をいただきます。
今回、そんな若い就農者の実態に
迫るべく、宇都宮市の新規就農者
である鎌井さんにお話を伺いました。
鎌井さんは、この4月から
祖父母の畑を継いで
就農する、新規就農者です。
宇都宮の外れの地域で、
施設営農を試みるそうで、
今まさに施設の設営を進めています。
鎌井さんが農業を仕事にしようと
思ったきっかけも、まさに
祖父母の存在だったといいます。
小さい頃から、畑で採れた新鮮な野菜
を食べていて、特に甘いトマトは
忘れられない。
代々宇都宮の地で営んできた
農業を終わらせてはいけないという
使命感もあり、20代にして、
農業をはじめる決意をしました。
そして、目指すべき農業も、
まさにこの原体験が深く関わっている。
宇都宮という都市と密接した立地を生かして、
「子供達が農業・野菜・食に触れられる場を
つくりたい」といいます。
最近の子供達の中には、
今食べている野菜が土からできていることも
知らない子がいるという。
そのちょっと怖い事実が、
鎌井さんの危機感や使命感を刺激している。
自分自身の原体験、興味に、
使命感という軸ができて、行動に移った。
鎌井さんは、地元の農業大学校に
1年間通い、農業を学びました。
ちなみに、前職はデザイン系や
IT系なので、農業とは全く
関わりがありません。
しかし、その仕事で培った経験や
東京に出てみたことで得たことも、
今の自分にとって大きかったそうです。
農業大学校では、鎌井さんのように
農地を持っており、自分で農業を
営なもうという人の所属するコースと
従業員として農業法人等への就職を
希望する人のコースに別れている。
生徒の年齢は様々ですが、若い世代も多く
無農薬や有機栽培、観光農園など、
農法や業態にこだわりを持つ人が
多かったといます。
やはり、強みや特色を持つことは、
採用の観点からも大切です。
また、農業大学校に入っている
生徒の多くは、国からの人材育成補助金
(元・青年就農給付金)の
準備型を受けているそうで、
勉強しながら、面談をして、
先生たちの客観的な意見ももらい、
キャリア・進路について考える。
鎌井さん自身は、大学校を出たら、
一度農業法人に就職しようと
考えていたのらしいのですが、
先生からは、自分でやってみることを
勧められたらしく、チャレンジする
後押しをしてもらったと言います。
確かに、今の若い世代は、
一時期と比べて、農業への関心を
失っているのかもしれない。
でも、その分、農業に興味のある若い人は、
思いをもち、覚悟を決めている人が、
多いののではないかなと、
希望を感じるインタビューになりました。
農業に興味のある若い人の
キャリアをサポートします。
