日本の構造と世界の最適化 -22ページ目

日本の構造と世界の最適化

戦後システムの老朽化といまだ見えぬ「新しい世界」。
古いシステムが自ら自己改革することなどできず、
いっそ「破綻」させ「やむなく転換」させるのが現実的か。


放射能除染作業は遅延


福島原発事故に伴う除染費用は最大3.5兆円にものぼるという大事業になっている。環境省が作業して東電に求償する格好だが、東電が払うそのカネは結局、全国民から徴収しているような寸法になっている。公金という形が見えにくいだけだ。
東電の除染負担3.5兆円の見通し(2013/12/21サンケイビジネス)

ところで除染作業の計画は遅延しているとされる。
除染遅れ、来年3月末の完了見直しも…環境相(2013/03/12読売新聞)


ゼネコンは管理できないし管理しない


■ヤクザが手配師として活躍する除染作業・ホームレスが餌食
除染作業員の違法派遣事件もあり、また福島原発事故自体が世界中の注目を浴びた事柄なので、除染にヤクザがからんでいることも欧米メディアで報道されている。
人手不足で暴力団暗躍 宮城県警摘発・除染違法派遣事件(2013/10/23河北新報)
除染作業、4次下請けも…違法状態に監視届かず(2013/03/02読売新聞)
東京五輪も影響? 福島除染にヤクザがホームレスを送り込む 海外メディアの問題提起とは(2014/01/09財経新聞)
焦点:福島原発汚染水、漏えいタンクに違法労働の影(2013/12/10ロイター)
Japan’s homeless recruited to clean up Fukushima nuclear disaster zone(2013/12/30ロイター)

例えば大林組の下で山口組、住吉会、稲川会などのヤクザが暗躍していることが報道されている。ピンハネされ最低時給以下で働かされていると。


また違法派遣もあり、例えば大成建設が東電の元請となったケースでは以下のゼネコン構造があった。


      大成建設=元請
         ↓
       テック=下請
         ↓違法派遣
      東建興業(沖縄・派遣免許なし)


■さばくが管理できない/人権侵害として世界の注目を集める
ロイターの調べでは除染作業の請負業者はざっと733社もある。そこでは公共事業から排除されている会社が56社あったとされる。5社については業者登録もなく電話番号もなく幽霊企業のようだとされる。


ヤクザの排除のため「下請けは1次まで」とする施行規則もあるが、「それでは人手が集められない」という声が実施側にある。現実には4次下請けまであるところもあるという。


人手手配だけで「作業訓練」「品質管理」もなく、頭数だけ集める例の手配業であり、事故が生じやすい現場となっている。



ゼネコン体制
は、21世紀の技術立国日本においてかくも前時代的なマネジメントである。日本人がこうしたマネジメント手法に陥りやすいことをよく認識すべきではないか。これは悪しき例として盛んにマネジメント論で取り沙汰されるべきなのだ。


元請であるゼネコン大手が管理できていない。管理に限界があることを告白しているような有様だろう。ゼネコンに「結果オーライ」マネジメントがある証拠ではないか。「事故が起こったらそんときはそんときや!臨機応変や!」となる。


仕事はさばくが管理はできない。除染作業でも「いちいち個人をチェックしていたら作業は進まない」ということが正当化原理になっている。


   「事業さえ進めばいいでしょ!管理なんかできなくても」ということか


うした問題は、BBCなどで人権問題として取り上げられている。まあ、くら寿司の研修をやっていたアイウィルは「人権はペスト菌だ!人権より大事なものがある!」と言うはずである。


■「仕方がない」がカネ以外のあらゆる利益に優先

もちろん私立一貫校に入れるつもりの情操教育を授けたかわいい我が子がヤクザの餌食になる時に「我が子がヤクザの餌食になるのは仕方がない!仕方がない大賛成!」という人はいないだろう。あなたの「美しき絆」の外側にいる負け犬ホームレスだから、「仕方がない大賛成!」ということなのだ。


ローリング・ストーンズの『Dirty Work』という曲では、手を汚さずどこかの負け犬に汚い仕事をやらせて儲けている連中のことを歌っている。

You let somebody do the dirty work, Find some loser, find some jerk, ...


あなたも歌うべきである。「ぼくらが情操教育でヴァイオリンやピアノを習っている時に~、裏でヤクザが除染を片付けてくれればステキさ~、瞳輝いてルルル~負けないで「仕方がない」を続けよう~」なるほど佐村河内守に騙されるハズである。


労働不足の解消=ヤクザによる強制労働か


アベノミクスの「第三の矢」には失望が広がっているものの、他の矢つまり財政出動は、除染・復興・オリンピック大型公共事業が約束されている。消費税増税は、是正の可能性が見えない財政赤字や債務膨張の出血を止めるためのものだが、政治家達は「公共事業がまたできる」ということでテンションが高くなっているともされる。


しかし肝心の現場作業員が不足する事態となっている。


■いびつな労働市場の矛盾

これは除染に係わらず建設業全般に言えることらしい。外国人労働者の受け入れさえ安倍政権で議論されている。まあ国粋派の期待を一身に集めている安倍総理以外が言えば袋叩きにされそうなことだが・・。「多民族国家宣言」するつもりでもなければ、外国人労働者頼みはやめた方がいい。非正規が二等市民なので、今度は三等市民を作るようなものだ。日本はブラジル人労働者を冷たく追い出した経緯がある。ヒトが流入すれば文化も生活も流入する。出稼ぎ人を工場や現場に閉じ込めて工期が終わると強制帰国させるような都合の良い措置を取るに決まっている。非道でちんぷんかんぷんの対応になることは目に見えている。
建設業界、なぜバブル到来でも苦境?深刻な人手不足、コスト増、倒産企業も…(2013/12/11ビジネスジャーナル)
生コンが来ない! 建設現場の悲痛な叫び 低賃金で運転手離散。(2014/02/23東洋経済)
復興加速へ外国人頼み=人手足りぬ建設現場―安倍政権(2013/02/28時事通信)
成長戦略の検討項目に外国人就労拡大、くすぶる慎重論(2014/01/20ロイター)

        技能労働者 1997年455万人 ⇒ 2012年末335万人


除染作業では、敬遠されることもあり労働力は明らかに不足している。どうしたらいいか?


「そうだヤクザに頼ろう!」ということなのだろうか。


宇宙戦艦ヤマトのコスモクリーナーのようなものはなく、ヤクザを使って片付けるのが21世紀の日本でした!ちゃんちゃん。日本人が夢見てきた21世紀とはこんなものだった。


誰もが公金をむさぼる


低成長の時代、確実なカネは例えば貧困の回りにあったりする。ワーキングプアにはカネは降りて来ないが貧困層にはカネが降りてくる。かくして貧困ビジネスが栄える。


公共事業があれば政治利権にカネが降りてくる。


■還流という手法もある

環境省が実施している除染は復興予算を活用したもので、東電が後に返済する予定であった。しかし東電は返済を拒否している。しかし除染事業を東電ファミリー企業がいただくということらしい。なんとずる賢い輩だ。「民間企業の私的契約」という理屈で追及をそらすことができ、国策的な東電を更にのさばらせる。日本人が命にかけても守ろうとしている国策企業なのである。国民の必要のために東電があるのではなく、東電の必要のために国民があるが如く。これからは東電を見たら土下座したまえ。伝統的日本人のように。
除染下請けに東電系企業 税金で肩代わり 利益は還流(2013/11/07東京新聞)
JR北の子会社幹部、着服か 保線費の一部、還流の可能性(2014/02/02共同通信)

■東京五輪はヤクザ・オリンピックか

ヤクザと共存するのは日本の文化でもあったが、ヤクザ=テロ組織に類似した反社会勢力となってからは、米国は山口組等の海外資産凍結など厳しい手段に出ている。日本も公式にはこれに習ってはいる。


除染作業にも欧米メディアの目は注がれているが、東京五輪も世界的イベントなので欧米の目はそそがれている。


そこでJOC副会長の田中英寿(日大理事長)住吉会の関係が指摘されているし、森喜朗元首相についても、ヤクザが支援する右翼団体のリーダーとの親交が指摘されている。
日本大学田中英寿理事の醜聞報道(週刊文春、デーリー・ビースト)のオマケ(敬天新聞)
米メディアが衝撃報道 「東京五輪はヤクザ・オリンピック」(2014/02/14日刊ゲンダイ)
*滝川クリステルは欧米ではまったくヒットしてなかった。ただ猪瀬知事が連れてきた若者・女性ということで、若者・女性が主導するオリンピックという面は高評価を受けた。
*しかし蓋を開けてみればJOCはヤクザつながりの匂いのある老人男性ばかりだったのである。


世界の中心で「愛を叫ぶ」などと陳腐な歌など聴かずに「うるせー日本の土建業の多くはヤクザがらみじゃい!文句あんのかコラぁ!ワレ!」と叫ぶべきである。なぜならこちらは現実だからである。


また吉本の紳助はヤクザと関係があったからいまだに許せないと言う人が多いらしいが、ヤクザと関係のあった公人がオリンピック利権にからんでいるのはいいのか?


     吉本芸人がヤクザと交際 ←矛盾 →JOC役員がヤクザと交際

        激しく許せない               ・・・・・


徹底的な調査をすべきではないか?まったく濡れ衣であればJOCは世界に向けてそれを発信し、インチキな報道した欧米メディアを堂々と糾弾すべきであろう。オリンピックが仮に環境クリーンであったとしても、ヤクザで汚れているのはいいのか?


     「ヤ・ク・ザ・の・お・も・て・な・し!ウフ!」


復興でも同じことである。

復興のポスターについては、ポップで秀逸な一流のデザイナーのものが貼られているが、現実はその一流ポスターとは大きく異なる。こうした上っ面の「ステキ感」だけで生きていける人もいる。しかしそれでは問題解決にはならない。いずれあなたの頭の上に崩れ落ちてくる。崩れ落ちてきたとき、あなたは人を殴りつけながら出口に殺到するに違いない。


居間に死体が散乱しているのに玄関だけ掃き清めて自己満足に至るのだけはやめようではないか。隠蔽せずに自浄するのだ。