重ね煮と発酵食で命を支える。
畑薬膳アカデミー代表、奈良の「発酵ばあちゃん」こと竹村享子(きょうこ)です。
地区の小学校5年生の総合授業で、「大豆プロジェクト」をしています。
6月に大豆の種まきをして、来年にはお味噌作りをするというものです。
今日は「豆かち」と選別作業です。
民族博物館にあるような道具たちを、学校に持っていきました。
と言っても、私の家では現役で今でも働いてくれている大事な道具たちです。
子どもたちに道具の名前や、何にどのようにして使うかを説明しました。
前回は3週間ほど前に畑に行って、大豆を引き抜き、学校の廊下に干してもらっていました。
今日はとっても良いお天気で、青空が広がり風もないので、運動場にブルーシートを敷いて、作業をすることにしました。
とても開放的で気持ちよく、きっと子ども達もこの様子は心に残ると思います。
まず豆かちをします。
干してカラカラになった大豆を、木の箱に打ちつけて叩くと、乾いた大豆が鞘から飛び出してきます。
カチカチと音がなるので昔から「豆かち」と言っていました。地方によって呼び方がいろいろあるみたいです。
見本をやってみると、鞘から大豆がおもしろいようにパラパラ飛び出てくるので、子どもたちは「わー」と言って大喜び。
大きなブルーシートを敷いてるのに、そこから外に飛び出てしまうほど、子どもたちは遠慮なく木箱に大豆の枝を打ち付けます。
豆かちが終わったら、ブルーシートの端を持って、真ん中に大豆を集めます。
そして大豆の枝などを取り除きます。
集めた大豆をトウシに入れて、細かい土を下に落とします。
この後、集めた大豆を上の写真にある大きな道具「唐箕」を使って、選別します。
手でグルグルハンドルを回して風を起こし、軽い鞘などのゴミを飛ばすのです。
この作業も、毎回子どもたちは喜んでやりたがります。
写真がなくて残念です。
だんだん大豆が選別されて、余計なものが無くなり綺麗になってきます。
この後、家に買ってバケツの大豆を計ると、5㎏ほどありました。
大豆の種まきからお味噌を作るまでの大豆プロジェクトを始めて、今年で11年か12年目です。
私の願いは「食」の前に「農」があるということを知ってもらいたい、ということです。
そして日本中に大豆プロジェクトが広まって欲しいなあ!
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