その後、その場で円陣になって、日本の食、発酵と微生物についての話をさせていただきました。
私は英語は話せませんので、明子さんに全て通訳していただきながらですが。
日本の主食であるお米、それが田んぼで実った時に稲に「稲玉(魂)」という黒っぽいカビがついてそのカビから「糀」が純粋培養さる。
蒸したお米に糀菌を付けて40℃48時間で糀ができる。
蒸し米を糀菌が食べると、でんぷんが糖になって甘くなり、タンパク質がアミノ酸になってうまみが出てくる、それが糀。
その糀から酒や、醤油、味噌、味醂、酢という日本独特の調味料が生まれた。
従って日本の食の原点は、糀菌が日本に存在しているからなので、糀菌は国菌と言われている。
また日本各地には伝統的な発酵漬け物がいろいろあって、微生物の力で発酵した食べ物を昔から食べてきた。
日本の自然環境によって微生物がたくさん存在し、その微生物が作った発酵した食品を身体に取り入れてきた日本人は長寿なんだと思う。
でも50年程前からだんだん伝統的な和食を食べる人が少なくなってきているので、それを伝えていきたいと活動しているということなどをお話しました。
また自分の健康のために発酵食を食べることも大事だけど、大地によい微生物を増やすことも大事だと思って、無農薬無化学肥料で野菜を作っているということもお話しました。
実際に稲についた稲玉(魂)や、培養されて実際に使われているいる糀菌を見ていただきました。
質問タイムの時に、ある方から「化学調味料をなぜ使うのか?」という質問され絶句しました。
日本の土を踏まれてからはずっと外食を食べられてこられたので、化学調味料が気になられたのでしょうか?
また明子さんから、グルテンが多かったので胃腸を壊している方が多い、ということもお聞きしました。
私が神殿や広間でお話をしている間に、調理室で重ね煮料理を作ってもらいました。
お食事をされている様子です。
写真手前でエビ茶色の袈裟を来ておられる方が、テンジン・ソバ様です。
慈悲深いたたずまいで、お優しそうな雰囲気の方でした。
一緒に来られた方達は、イギリスやフランス、アメリカ、インド、オーストラリア、インドなどいろんな国から来られているようでした。
お食事後数人の方が、お料理がとてもおいしかったありがとうと、通訳の方を介してわざわざ言いに来てくださったのが嬉しくありがたかったです。
またある方が、ストラディバリウスのバイオリンがなぜ今あんなに高いかというのは、作る時に板を河に漬ける工程があるのだけど、今その河に以前住んでいた微税物がいないから作れないのだ、という話をしてくださったのも印象的でした。
日本の食や発酵食について、もっと世界に知ってもらいたいと思ったことでした。
*************お知らせ*************
【健美膳料理(重ね煮)教室】
いんやん倶楽部奈良認定料理教室
●養生家庭料理秋冬コース(毎月1回)№2
今まで重ね煮体験講座に参加いただいた方に
コースですが、単発でも可能です
11月17日(日)
https://resast.jp/events/982677
●重ね煮体験入門講座 11月27(水)
【発酵保存食作り】
●沢庵漬け作り 12月15日(日)14時~16時
LINEに私のお知らせが届きますので、お友達になってくださいね
Instagramはこちらから