重ね煮と発酵食で命を支える。

畑薬膳アカデミー代表、奈良の「発酵ばあちゃん」こと竹村享子(きょうこ)です。

 

今日は今年最後の沢庵講座でした。

会場は奈良市内でしたが、今日はなんと皆さん県外の方ばかり、三重県、兵庫県、大阪府からご参加いただきました。リピーターの方もいらしゃいます。

 

材料は大根の他には、糠、塩、昆布、干した柿や蜜柑の皮、唐辛子です。

 

 

 

大根は、4日前に我が家で沢庵漬けをした友達が、その後で畑に行って大根を引き、洗って干すのを手伝ってくれたものです。

 

糠は友達が自然農で作っているお米の糠、塩は「皇帝塩」という塩、そして我が家の無農薬の柿とミカンの皮と唐辛子で、こだわり材料です。

 

沢庵漬けで大事なことは、塩分濃度だと思いますが、私は大根の5%にしています。

糠は大根1本につき100gとして、大根の本数分の糠を量り、塩をよく混ぜ合わせます。

 

塩入り糠をまず容器の底に入れます。その上に昆布、果物皮、唐辛子をばらまきます。

 

 

 

 

その上に大根を丸く渦巻き状にして入れていきます。

真ん中があくので、葉っぱを入れます。

 

 

 

 

糠、大根をミルフィーユ状にして、一番上に糠をおき、最後は大根の葉っぱを蓋のようにしてかぶせておきます。

 

 

 

 

講座でするのはここまでですが、家に帰ってからしていただきたいのは、重石です。

実はそれが一番大事だと私は思っていて、大根の2~3倍の重石をするのです。

 

梅干しを作る時や糠漬けでもそうですが、表面に酸膜酵母という酸素が好きな白いカビが生えやすく、それは身体に悪いということはないのですが、増えると味が悪くなりますし、見た目が悪い。

 

早く大根の水分を出すことがキモなので、重石が大事なのです。

2週間ほどで水が上がってくると、だいたい90%できたも同然で、重石を半分にします。

 

それから2週間ほどしたらおいしくなっているはず。容器から沢庵を取り出した後、再び大根の葉っぱの蓋をして重石も忘れずにしておきます。

 

作ったあとすぐに味がわかるお料理と違って、発酵食はすぐに結果がわからないところがつらいところ。特に大根はおいしく発酵するまでの期間が長いので、心配ではありますが。

 

家に持ち帰ってからわからないことがあったら、どんなことでもいいので、連絡をしてくださいとアフターフォローしています。

 

実習の後はいつもの通り、重ね煮ランチを食べていただきました。

 

 

 

 

 

明日はいよいよ自分の沢庵漬け。いつも最後になってしまうのです。

 

来月の発酵伝承講座は、白菜キムチ講座となります。お楽しみに~。

 

 

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《畑野菜でワークショップ》

◎お正月に手造りこんにゃくと、べったら漬けはいかがですか。

 ◆日時:12月15日㈬10時~14時

 ◆会場:竹村自宅(奈良県磯城郡田原本町)

お申込みがあった方に詳しくお知らせします。

 ◆参加費:5000円(ランチ付き)

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《健美膳料理教室(重ね煮)》

◎体験入門講座

 重ね煮料理を初めての方に向けて私の体験をお話しながら、重ね煮の基本の考え方をお話します、汁物、煮物、和え物を実習します。

 

 ◆日時:1月11日㈫10時半~14時

 ◆会場:a la main(アラマン)木津川市相楽台

 ◆参加費:5500円  

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《発酵伝承講座》 

◎本格的キムチ漬け

 ◆日時:1月16日㈰ 

 ◆会場:S-tage(奈良市学園南)

 ◆参加費:単発7,800円

 

 

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