重ね煮と発酵食で命を支える。
畑薬膳アカデミー代表、奈良の「発酵ばあちゃん」こと竹村享子(きょうこ)です。
春の野菜を植える準備を始めました。
9月頃から、畑の改造からしたいと思っていましたが、とうとうその時がきました。
午前中に大豆の選別をして昼食後、何人かの人が残ってくれて一緒に畝作りを始めました。
まず以前からあった縦に長い畝を壊して、平面にしていきました。
30年ほど前に、娘が喘息やアトピー性皮膚炎になったことがきっかけで、自分で無農薬無化学肥料の野菜作りをしたいと、ずっと思ってきました。
私の家は農家で、現在の日本中のほとんどの農家がそうであるように、父親は農薬、化学肥料を使って何年もお米や野菜を作っていました。
百姓は自分の方法が一番だと信じている人がほとんどで、父親もそうでした。
無農薬で野菜を作って欲しいと言っても、そんなことができるわけはない、と一蹴されてきたのです。化学肥料についても絶対の信頼感を持っていました。
ても私が子どもの時は、畑に人糞を撒いていましたし、くまし(今でいう雑草堆肥のようなもの?)を作っていたように思うのですが。
その父が今年の4月に突然死したのです。
一方私は、去年はパーマカルチャーのセミナーに通い、今年は無肥料無農薬の野菜作りを教えて下さる岡本よりたかさんのセミナーに通っていました。
そして今年の3月からは、コロナ禍により仕事がほとんどなくなって、自由な時間が増えました。
必然と偶然が重なり、2年間セミナーで学んだことを実践できる時がきたのです。
私の仕事である重ね煮や発酵食は、ヒトの腸内を良い菌で一杯にします。
正に『畑とヒトの腸は繋がっている』ということを、これから実践できるのです。
農薬や化学肥料で育ててきた野菜は、一見立派な野菜でしたが、それは人間でいうと薬とサプリメントを与えているようなもの。
農薬を畑に撒くと微生物は死んでしまいます。良い微生物がたくさん住む畑にしたいと強く思うのです。
でもそのような畑にするには、それまで何も使わず耕していない土地よりも、ずっと年数がかかるのだとか。
一説によると7年も!
ちょっとそれにはギョッとしました。もう私は若くはないから、、。
でもやるっきゃないので、冬の間に畑の改造をすることにしました。
普通は畝というのは直線の長い畝ですが、半円形にしたいと思っています。
10年ほど前に雑誌で見た丸い畝に目が釘付けになり、こんな風にしたいとずっと思ってきたのです。
でも丸い畝は見た目だけではなく、ちゃんと意味があるということを、よりたかさんに教わりました。
直線の畝に比べて効率は悪いけれど、風や水が回って植物にとって良いということなのです。
畝幅は90㎝、畝の間は30㎝になるように測っていきました。
畝の中に土壌改良になるという、もみ殻燻炭を入れましたが、もっと入れた方が良かったかなと後から反省。
仕事でしているので、土を掘る作業は任せてくださいと、前から言っていたNさん。腰の入れ方が違う!
女子5人でしたが2時間ほどで3周の畝ができ上がり、びっくりです。
私一人では、とてもこんな早くできなかった。
10月に畑の隅で作っていた雑草堆肥。
2回目の攪拌をしましたが、まだあまり発酵しているようには見えなくて。
白い糸状菌が所々に見られるのですが、暑い夏に伸び放題になっていたイネ科の雑草が長いまま出てきます。
庭の樹木の枝を切り払ったのや大豆の枝葉を燃やして、これも草木灰として畑で利用します。
草木灰はミネラルの塊なんだとか。
あと3周丸い畝を作らないといけません。だんだん円周が大きくなるから時間がかかりそうだけど、冬の寒い間にぼちぼちすることにしよう。
この畑の改造が功を奏するかどうかは、まだまだわかりませんが、目指すはイヤシロノウチの畑、気持ちのよい空気が漂う畑にしたい‼
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