妙見山の森リフトとケーブルが12月3日をもって廃止されます。
半世紀にわたって親しまれて来たのにとっても残念です。
ケーブルとリフトを乗り継いで、標高660mの山頂に日蓮宗寺院「能勢妙見山」
があります。山頂に行く参道は杉林が続き、霊験あらたかな道です。
参道の坂道や階段を登ると山門に到着しました。
能勢妙見山のシンボル、信徒会館「星嶺」です。
行基が開いたとされ、1200年の歴史のある日蓮宗霊場です。開運・芸能を司る北極星
の神さま「妙見大菩薩」が祀られています。北極星は常に北を指して動かないところから
星の王様、運命の神様と言われています。勝負運や眼病平癒の他、物言の善悪を見分ける
御利益があります。 福島県の相馬妙見、熊本県の八代妙見と能勢妙見で、日本三大妙見です。
能勢妙見山には妙見山を守護する神馬が8頭います。参道両脇にブロンズ像
が4体あり、胴には能勢妙見の寺紋矢筈(ヤハズ)十字がついています。
明智光秀の娘「珠」は細川ガラシャ名のキリシタンで、能勢は亀岡にも近いです。
摂津も能勢も、キリスト教徒が多くいました。江戸時代の能勢の領主
能勢頼次氏の家紋も「切竹矢筈十字」です。キリスト教廃止に伴い頼次氏は能勢一帯の
神社仏閣を日蓮宗に改宗させました。日蓮宗寺院にはたくさんの矢筈がついています。
能勢って深~い歴史のある所でした。