EOS R6を鉄道撮影に2年間使ってみて | わかしおの日記

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とある写真校の学生が,たまーに息抜きで撮影した鉄道写真を載せるブログです。
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EOS R6 Mark Ⅱが発売されて1週間以上経ったわけですが。

この1週間で皆のレビューやYouTubeなんかを観て、慌てて予約しちゃった人多いんじゃないでしょうか?

僕もそのうちの1人だったりします。


そんななかEF機ユーザーの方々で、中古価格の下がったEOS R6を買おうか迷う方も、また多いのではと思います。

そんな方に見ていただいているのかわかりませんが、僕が約2年前に執筆したEOS R6を鉄道撮影に2か月間使ってみてが、未だに多くの方々にアクセスされているようです。

Yahoo!で『EOS R6 鉄道』と検索すると、トップページに出てくるんですよね。

しかし、あの記事は2年前に書いたもの・・・・。あれからいろんな技術や知識をR6と共に身につけた今は、もう少しまともなレビュー記事が書けるのではないか?と思い、今回はEOS R6を鉄道撮影に使ってみての第二弾をお送りしたいと思います!



R6,EF70-200mm F2.8L IS USM

1/2500,f2.8,ISO160


まずはつい先日に快晴のストレート構図で撮影したこの写真。(串パンなのは大目に見て!)

R6にはR6 Mark ⅡようなトラッキングAF機能はありません。しかし、AIサーボに設定してカメラ任せで撮影しても、ピッタリとピントを合わせることができます。f2.8という開放で撮影してもちゃんとピントが合っています。また真っ白な車体でもピントを外すことはあまりありません。そんな感じなので、鉄道撮影という点においては、AF性能で十分なだと思います。しかし、このような好条件であれば、7D系や5D系でも十分に撮影できると思うので、R6の凄さはそこまで伝わってはいないと思いますね。

強いていえば、露出シュミレーションをオンにすると、ファインダー内に映る映像は、実際に映る写真と同じ明るさで映るんですよね。この機能は結構便利です。確かに、レフ機に比べると、ファインダーの映像感は否めませんが、映るまんまの映像を見ながら撮影できるっていう点においては、ミラーレス機に軍配が上がるかと思います。




R6,RF24-105 F4L IS USM

1/1600,f9,ISO640


カーブで撮影したこちらの写真。

カーブはストレート構図のように簡単には撮影できませんよね。僕は、顔のあたりに測距点を移動させてAIサーボで撮影しています。測距点を画面の端に設定できるのは、ミラーレス機の強みだと思います。もちろん置きピンすればいいんですけどね。僕は三脚を使わないで撮影することも多いので、AFに頼りっぱなしです。

また、こういった撮影ではメカシャッターの連写12コマが役に立ちます。構図がベストな1枚を切り取れるのはもちろんですが、AFまかせの場合でも、置きピンの場合でも、よりピントがばっちりの1枚を選ぶことができたり、影のかかり方が悪い写真を省いたりできるので、何度も救われています。

僕はいつもメカシャッターを使っていますが、電子シャッターは歪むので使い物になりません。従って、このカメラは秒間12コマの連写が最速であると思った方が良いです。




R6,SIGMA 150-600mm  F5-6.3 DG contemporary

1/800,f5.6/ISO125


この写真を撮ったのは、SIGMAのレンズです。一眼レフでサードパーティー製のレンズを使う際には、個体によっては前ピン後ピンが酷くて、ピント調整が必要なこともあるようですが、ミラーレス機は買ったままなんの設定をしなくてもちゃんとジャスピンで撮れます。詳しい仕組みはよくわかりませんが、構造上、ミラーレス機はそうらしいです。

また、また写りも良くてAFの作動も良好でした。個人的には純正でレンズを揃えたい派なのですが、ボディーをちょっと奮発して、レンズはサードパーティー製にするというのもアリかと思います。

こんな話をすると、ミラーレスならRR7でもいいのでは?って思われそうですが、5D系統に準拠した操作性、フルサイズ、ダブルスロットの全てを兼ね備えているR6は、RR7とは全くの別物ではないかと個人的には思います。




R6,EF300mm F2.8L USM

1/3200,f3.2,ISO160


レンズの話でもう1個。こちらはキャノンの初期サンニッパをつけてみたときの写真です。

とっても良いレンズなのですが、昭和時代のレンズなので、7DM2につけていた時は、ジャスピンの写真は殆ど撮れませんでした。今から、昭和時代のレンズを買うよっていう方はなかなかいないと思いますが、すでに持っているEFレンズの資産を甦らせることができます。

ただこちらは、欠点もあります。古いEFレンズはメカシャッター時の高速連写に対応していないんですね。サンニッパのように望遠レンズであれば、高速連写が使えなくても平気だと思いますが、広角レンズでは致命傷かな?と思います。4-1051型が高速連写に対応していなかったので、RFに買い替えるまでは結構苦労しましたね。秒間12コマで撮影できるレンズには限りがあるのだというとは、覚えといた方が良いです。




R6,EF70-200mm F2.8L IS USM

1/800,f2.8,ISO4000


続いてはISO感度のお話。日没間際にガード下を走る列車を撮影した写真。条件としてはかなり厳しいですねが、R6ならある程度は綺麗に撮れます。Photoshopでノイズ処理はしていますが、ISO4000程度なら一応見れる程度のデータは撮れますね。またR5よりもR6の方が画素数が少ないぶん、高感度耐性があるらしいです。鉄道撮影では画素数よりも暗い場所で高速シャッターを切りたい場面も多いと思うので、あえてR6を選ぶという選択もありかと思います。

ただR6なら、ISO32000くらい平気!という方も多いと思いますが、個人的には鉄道写真にはそこまでの高感度は向いていないかもしれないと思います。鉄道写真って、割と繊細な描写が必要ですからね。ISO6400くらいが、鉄道撮影をする上では限界かと思います。




R6,EF300mm F2.8L IS USM

1/100,f2.8,ISO16000


夜の撮影。いわゆる闇鉄ってやつをした時の写真です。仕方なくISO16000 で撮りましたが、ノイズ処理をした後でもまぁギリギリって感じですかね。

あとは、ISO16000で昼間に撮影したらもっと綺麗な写真が撮れたと思います。R6は暗部にノイズが乗りやすいような気がするので、夜の撮影の際にISOめちゃくちゃ上げて撮れるじゃん!って思わない方がよかと思います。とはいえ、レフ機に比べたらここまで暗い場所でも綺麗に撮影できるという点はすごいのかなぁとは思います。



R6,RF24-105 F4L IS USM

1/30,f5.6,ISO4000


最後は鎌倉で撮影したこちら。R6 RFレンズの組み合わせでは、協調手ぶれ補正が発揮されます。ただ、シャッタースピード1秒とかは、微ブレするので使う気にはなれませんね。1/10くらいなら、頑張れば撮れるかな?ってラインだと思います。

あと、こちらの写真はかなりRAW現像をしているのですが、トーン破綻は起きていないし、空の階調もちゃんと残っているかな?って思います。ある程度の現像には耐えれますね。




さて、レビューはこんな感じですかね。正直に言ってR61つ買えば、撮り鉄には十分だと思います。

その一方で、あちこちに動き回る被写体のピントを絶対に外したくない!ファインダーは兎に角綺麗な方が良い!高画素機が欲しい!と思っている方は、後悔するのでR5等やR6 markⅡ候補に入れた方が良いのかなって思いますが、R5はほとんど触ってことがないので、なんとも言えません。

でも僕はR6 mark Ⅱを買うんですよね。なぜR6に満足しているのに買うのかっていうと、単純にサブ機が欲しかったからですね。次点で,さらに優秀なAFを使ってみたいなと。

あとは、スタジオで使う時なんかは、画素数に不満を感じるので、もう少し高画素機が欲しかったからという理由もありますが、こちらは400万画素の差でどこまで変わるのかという話ではありますけど。R5は高くて買えないから仕方ないよね。



この記事のアクセス数が良かったら、EOS R Mark Ⅱ版も出したいと思います。