恐山 | 三論宗 護顕院法永{陳 志摩}  日本再興後援会オフィシャルブログ 

三論宗 護顕院法永{陳 志摩}  日本再興後援会オフィシャルブログ 

{三論宗}飛鳥時代に渡来した最初の仏教。そして聖徳大師が指示し、憲法17条を制定した。波乱万丈の十代を経た後、自ら宗教の道に身を投じ日本列島八往復半、十六年間に渡るすざましい修行の末に大師がたどり付いた「己の使命」その「想い」護顕羅摩法、唯一の伝承大師。

 

滝 施術 

今回、N市から一組のご夫婦が、来られました。

 

ご主人は、元観光バスの運転手。

 

奥様は、主人を支える農家の主婦です。

 

ご主人は、糖尿が元で白内障手術を2回。低血糖のせいか

 

歩けない状態でした。奥様も白内障手術2回、狭窄症とすべり症を

 

併発しておられます。

 

 今回、ご主人の妹でありバスガイドさんを立会人に同席されました。

 

 

今回の話は、この社交的なバスガイドをしている妹さんから伺った

 

話なのです。

 

 

 彼女の務めるT観光バスは、老舗の観光バス会社です。北は北海道

 

から南は九州まで、皆さんを楽しく案内するベテランガイドさん

 

なのです。

 

お歳は、70歳前後でしょうか。

 

 

 

 

 

 

 その話は、35年から40年前の話に遡ります。

 

青森県は恐山への観光バスツアーのガイドを頼まれた彼女は

 

恐山へ安全にお客様を案内して行きました。

 

当時の恐山は、まだまだ観光地化されず、むき出しの岩肌に

 

ゴツゴツした山道だそうです。

 

賽の河原のような雰囲気だそうです。

 

至る所に”イタコ”が、お客の要望を聞きながら、交霊をしていた

 

そうです。

 

その近くの山すそに小さな湖があるそうです。

 

何気なく彼女は、湖を散策していると山の茂みからゴソゴソと

 

2人の男が下りてくるではありませんか。

 

彼女は、何事かと多少驚きましたが、「山伏」なのだろうと挨拶した

 

そうです。

 

2人は、真っ黒く焼けた顔に髪も髭も腰まで伸ばし熊の毛皮をまとい

 

藁草履を履き、山伏より迫力のあるいで立ちでした。

 

後ろの男は、大きな荷物を肩に背負いながら、彼女の前を勇壮に

 

通り過ぎて行ったそうです。

 

 

 

 

 

彼女は、遠い記憶を思い出しながら、

 

「きっと、今、目の前にいるお方が、当時のあの方に違いない!」

 

彼女:「先生! 昔、恐山で先生にお会いしたことあります。」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

大師様:「そうかね、多分、そうかもしれないねえ。」

 

大師様も昔の記憶を辿るように、間をおいて、返事されました。

 

 

 

 

 

 この方は、歴史の生き証人だと、私は思いました。

 

施術を受けたお兄さん夫婦は、今までの痛みを忘れ

 

大師様へ心から感謝して帰られました。

 

「蓮実さん、今日は本当に来て良かったよ。ありがとう。」

 

私も嬉しい限りでした。

 

          蓮実英樹 感謝 合掌

 

滝