ソウルの女子大で講師を勤めるジョニム(キム・ミニ)は、叔父のシオン(クォン・ヘニョ)を臨時の演出家として招く。学園祭で寸劇を催す予定だったが、演出家と生徒の恋愛トラブルで、生徒は企画を離脱、演出家は解任という事態になり、俳優や演出家経験のあるシオンに打診したのだが、そこから見えてくるものは…
どんなに高尚でも下心あるんでしょ。ホン・サンス監督は定番の "情けない男" をこの主題で展開させる。対象となる男性に社交辞令でやり過ごしたり蔑んだ目で見つめたりする主人公・ジョニムの所作が面白い。
さらに本作は、演劇などの芸術性のアンチテーゼとして照明無き映像で進行する。夜の場面では人物の表情がほぼ分からない。分からないけど十分に伝わる。そこに高尚とは?と疑問を投げかける。"表現力=映像のクオリティ" を否定するホン・サンス監督の信条がうかがえる。でもね。深読みすると、ホン・サンス監督自身、主演のキム・ミニとプライベートで不倫してるよね、妊娠してるよね、と、一筋縄ではいかない自虐メタ構造へと行き着く。そう考えると、ラストのジョニムの静止画に監督自身の偏愛を勘ぐってしまう。やはり下心は人の性(さが)なのか。
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