「エリジウム」 | やっぱり映画が好き

やっぱり映画が好き

正統派ではない映画論。
しかし邪道ではなく異端でもない。

【ネタバレ】あります。すみません、気を付けてください。

エリジウム


南アフリカが舞台のSF作品「第9地区」をヒットさせた
ニール・ブロムカンプ監督作品。

舞台は未来のLA、超富裕層はスペースコロニー「エリジウム」に移住。
そこは、貧困も差別も病もない理想郷として
地球に取り残された人々の憧れの地であった。
人口爆発による貧困、差別、病に苦しむスラム化した荒廃の街で
主人公マックス(マット・デイモン)は、勤務する工場で不慮の事故に遭い
余命5日と宣告される。彼はエリジウムの先端医療を求めて
闇商人と組んで、理想郷への密入国を企てる。

この監督さん、前作にも増してスラム街の描写が上手い。
そりゃ、そんだけ制作費もかけられるようになったんでしょうけど、
あの埃っぽさは実にリアルに表現している。
そこはアメリカ大陸LAではなく、インドを含む中東アジアの都市にしか
見えないんやけど…

話は格差社会SF作品の王道で展開する。面白い。
ただ、想定内ともいえる話の結末に少々物足りなさは感じる。

主人公マックス、幼なじみの看護士フレイ、闇商人スパイダー
傭兵クルーガー、そしてエリジウムの長官(ジョディ・フォスター)
この登場人物達の群像劇にして、それぞれの想いが交錯して
エリジウムに乗り込むと、終盤もっと盛り上がる展開になったかも?
そうすると、物語が長くなるのは必至で、娯楽作品の範疇ではなくなる?

主演のマット・デイモンは我が家では大人気。
今回も家族で観に行きました。
この国ではあまりファンは多くなさそうなので、
地味な作品になりそうです。ヒットしてほしいんやけど…
ジョディ・フォスターも老けました。この作品の渋さに華を添えます。


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