大人になっても可愛い「あなたどっち派」
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2025.11.9(日)
東京アイドル劇場〜高田馬場BSホール

2025年11月9日、前日に18歳成人の誕生日を迎えた高見このはさんの生誕祭が高田馬場BSホールで行われた【東京アイドル劇場】
18時15分開演のはずが、本公演にかける熱量のためか、入念なリハーサルを行っていたようで、20分ほど押してようやく開演
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『僕ならできるって 君ならできるって
ただひたすらに歌い続ける この声が枯れるまで
夢見がちだとそんなのわかってる
もう今さら引き返すなんてできない
無理だなんて決めつけないで やってみないとわからないじゃない
しがみついて食いしばって いつか見返してやるのさ』
17歳このはさんのアイデンティティは、1985年、アルバム「17歳の地図」にあった「MY SONG」と重ねあうように思えてならない。
「人を傷つけることに目をふせるけど
優しさを口にすれば人は皆傷ついてゆく
僕が僕であるために勝ち続けなきゃならない
正しいものは何なのか それがこの胸にわかるまで
僕は街にのまれて 少し心許しながら
この冷たい街の風に歌い続けてる」
この2曲の歌詞には、17歳の自分らしさを貫くことの難しさと決意、覚悟が共通している。
敢えて相違点をいえば、体調が悪かろうが見に来てくれる人がいるからとステージでは笑顔で、一度も仕事に穴をあけたことがない前者(高見このは)と、声が出なくてライブができず、プロデュースのお偉いさんから「無用の長物だ」と一刀両断された後者(尾崎豊)となるのだろう。
これまでこのはさんの真意をわかりかねていたところ、生誕祭でのこの一場面で、得心がいったのである。
遠くからかけつけた「仲間」も、このはさんの成人を祝うに華を添えたことも忘れてはならない。

お母さんからのメッセージ
「このはへ
少し小さく2400㌘で産まれ、やっと弱々しい産声をあげたこのは。中学入学するまで、入院することなく1年を過ごすことがないほど身体が弱かったけど、イベントは穴をあけたことがなく、40℃近い熱があっても見に来てくれる人がいるからといつも変わらない笑顔でステージに立ったこのは。その後、病院へ行くとそのまま入院することもあったね。この活動をする中で楽しいことばかりではなく、大変なこと、我慢しなければならないこと、やることがたくさんで毎日寝不足で(中略)
応援してもらい、助けてもらい、良い仲間を持つことができて、今日こうしてたくさんの人に応援してもらえることに感謝の気持ちを忘れずにこれからもこのはらしく頑張ってほしいです。18歳のお誕生日、そして成人おめでとう。ママのところに生まれてきてくれてありがとう。ママより」
ななみさん(fearless)が代読し始めるやいなや、背を向けて感極まったこのはさん。
新曲を立て続けに披露、fearlessとしても圧巻のパフォーマンスを見せた本公演は、この日アイゲキ最後の番組(時間)でありながら誰一人飽きさせることのない、成人を迎えた集大成に相応しい、過去イチの生誕祭となったのだった。
今後も母娘二人三脚で地元北海道・苫小牧を拠点にストリートライブを含め、全国行脚するものと思われる。
その活動ぶりのみならず、品格のある大人になったこのはさんには、絶対に成功してほしいと心から願う。
努力ではなく才能こそがこの特異な業界では成功する唯一の道とも言えるが、回り道をしても、最後はやりたい道にたどり着くものと信じる…
もとい、この生誕祭でこのはさん自身において発したメッセージが真実であり、これまで真偽不明だったところの立証責任は果たしたのである。
了
