伊織あい(川越CLEAR'S)の「終わりなきアイドル道」 | 温故知新

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星乃みれい☆加藤香織
志をもって活動されているアイドル(シンガー)及びモデルさんにエールを贈ります。 ※被写体本人及び親御さん以外の無断使用を禁止します


5月27日、川越CLEAR'S班長「伊織あい」さんの生誕祭が、西川口ハーツで行われた。

「ファイナル」と謳った30歳を迎えた生誕祭であったため、最後の生誕祭を目に焼き付けるべく、キャパギリギリの100名を超えるファンが集結していた。

オープニング「愛と勇気のクリーンパワー」から サムライクリアーズの「ヒャクセンレンマ」への繋ぎで、出だしから最高潮だったが、私の注目は、ゲストを迎えての「ミラクル環境宣言」を披露した時だった。

この曲中で「今はまだアイドルでいよう」のサビを伊織さんが熱唱するのをしっかり見届けようと思ったが、伊織さんではなく、ゲストの元メンバーが披露したことで意外に思った。

なぜなら、川越CLEAR'Sでこのパートを歌うメンバーは、近く卒業するジンクスがあると、4月のサムライクリアーズ仙台公演でファンから聞いていたからだ。

この日の発表はなく、9月の5周年まで持ち越しかと思いながら、ファンや元メンバーのことを想いながら作詞したと語る伊織さんの新曲「君がくれたもの」を披露した後に、「発表があります」と切り出した。


それは、「アイドル続行」の決意表明だった。


「ファイナルとしたのは、この生誕祭で卒業発表をするつもりだった。それは、ある人から「もういいんじゃない」と言われたことと、昨年体調を崩して、薬を飲みながらのステージだったから。でも、それ(年齢など)を口実に辞めれば「逃げ」にしかならない。私はステージに立つのが好きだし、まだまだ続ける。」と大粒の涙を流しながら話した。



自分の進退は自分で決める、年齢は数字にしか過ぎないと理解したが、この場にいたファンは、どう感じただろうか。

さらに、祝福に駆けつけた同じ歳の「おまめ(大和さゆり)」も感じるものがあったのか、「クリアーズの先頭に立ち続けたことで、リリイベを含めて苦しかったと思う」と話す顔は、涙目になっていた。

昭和生まれ最後の「生き残り」の2人のアイドルとしての戦いは、まだ終わりはこないと感じた。