東京CLEAR'S班長「夏奈子」卒業ライブ | 温故知新

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星乃みれい☆加藤香織
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2014年2月1日、東京CLEAR'S発足から牽引してきた班長「夏奈子」さんが、2017年6月25日、惜しまれながら最後のライブを終えた。

夏奈子さんは卒業ライブでのあいさつの中で、発足してすぐにメジャーデビューを果たしたことで、地下アイドルの経験がほとんどなかったことから、武道館のステージに立つことを目標にしてきたと話した。現実はそれを許さず、思うように売れなかったが、私はその気概があったからこそ、31歳までアイドルを続けてこれたのだと感じた。

夏奈子さんは今年2月1日の東京CLEAR'S3周年記念ライブで卒業発表した。私はまだまだアイドルとして活躍するものだと思っていただけに、ただただ無念だったが、夏奈子さんは前々から決めていたことだった。

あいさつの中で、メジャーデビューが決まった頃、夏奈子さんのお父様が病に冒され、心痛が大きかったが、アイドルとして忙しい日々が、それを打ち消してくれたと話した。

この卒業ライブに、夏奈子さんの家族も最後のアイドル姿を見るべく山口県から訪れており、お父様が亡くなられた時は兄に頼ったことで、感謝の気持ちを表した。

メンバー及びファンには「ありがとうの言葉しかない」と話し、長く夏奈子さんを応援してきた夏奈子組(夏奈子ファンの総称)には、「私でいいの?」と冗談を言って場を和ませた。

この卒業ライブは、最後を惜しむかのようにひたすら歌い、躍動し、ファンも声を出し続けて最高潮のステージを共有した。

夏奈子さんはメンバーに対し、「私ができなかった武道館ライブを実現してほしい」としてバトンをつないだ。ファンに対しても、東京CLEAR'Sに変わらぬ応援を求めた。

夏奈子さんの「夢の続き」のバトンを受けるメンバーは、これを夢物語にするのではなく、ファンの心を離れることがないように、より団結して持てるポテンシャルを発揮するだろう。夏奈子さんは今後、東京CLEAR'Sのアドバイザーに就任するので、交流のない川越CLEAR'Sとの「橋渡し役」を担えるかどうか。これが「夢の続き」のきっかけになりうることは、前回のブログで述べたとおりである。

総括すると、ファンにとっては夏奈子さんの東京CLEAR'Sとしての最後を見届けて、感謝とともに一抹のさびしさを感じたのは事実。メンバーのためなら体面を張って戦うことをいとわない、存在感のある班長だった。次の班長は誰なのか、名曲「ふいてふいて」の夏奈子さんのパートを誰がこなすかを含む今後の動きにも注目したい。

最後に、川クリと違って東クリとの交流があることから、圧巻のステージを見ることができた群馬CLEAR'S、東京CLEAR'S SMILEのメンバーたちにとっては、「やはり東クリのパフォーマンスは凄いな」と感じ、さらに精進すると思う。特に「JETガール」をカバーして、卒業ライブに先立って初披露したスマイルには、今後の活躍が期待できる。