東京CLEAR'Sの揺るぎない「団結力」 | 温故知新

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星乃みれい☆加藤香織
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6月4日、東京CLEAR'S「夏奈子、大和さゆり、朝比奈凛」合同生誕祭が平和島BIG FUNで行われた。

メンバー6人中3人も同時期に誕生日が重なるのも珍しいことで、メンバーたちは2部制にした生誕祭の構成に苦心したと思う。

グッズ販売は、夏奈子さんと朝比奈凛さんにはTシャツを、大和さゆりさんにはキャップ(帽子)となった。

大和さゆりさんのTシャツをなんとしても欲しかった私は不満だったが、それでも3人の生誕祭を考えれば、バラバラになるよりもこれで良かったと思えた。






平和島でのライブは、昨年9月のSheena(しいな)さんの生誕祭でも行われた場所で、私が東京CLEAR'Sの素晴らしさを知るきっかけになった場所である。その時の生誕祭の最後、しいなさんの「右に左にファンが動けないくらい、会場をパンパンにしたい」の言葉が印象的だった。

あれから9か月、パンパンの会場とはいかなかったが、やはり東京CLEAR'Sの演出とパフォーマンス、新喜劇、どっきりVTRを含めてこだわりを感じる、東京CLEAR'Sらしさを充分に堪能したのである。

お昼の1部で朝比奈凛さんの「大切なお知らせ」があったが、それは「愛称のあーりんを卒業すること」で、場の雰囲気が和んだ。

あーりんは東京CLEAR'Sの有望株で、今年に入って成長しているが、その美貌とは裏腹に思うほどファンが増えてないのが意外に思う。実際にまめかなグッズは完売したそうなので、あとは人気をとるにはどうするか、周りに遠慮しないで気持ちを出せるかだけだろう。そのひとつが、VTRにもあったような大和さゆりさんへの呼び捨てでも良い。大和さゆりさんは見た目と違って心のキャパシティが大きいので、上手く活かしてくれるはず。








さて、1部は新喜劇を含む和やかな雰囲気で進んだが、夜の2部は31歳と29歳をそれぞれ迎える夏奈子さんと大和さゆりさんの生誕を祝う雰囲気が強かった。特に今月で卒業を控える夏奈子さんに対しては、メンバーが団結して祝い、送り出そうとする意志が感じられた。

生誕祭前に夏奈子さんに贈る曲を練習するためにカラオケに集まったことが、ラインで夏奈子さんにも知られたとのことだが、いきものがかりの「YELL」をメンバーが客席前で座る夏奈子さんに披露した時、この日一番の感動を覚えた。

生誕祭の最後、夏奈子さんは「普段からファンのことを一番に考えられるメンバーは東京クリアーズ以外にない」と断言した。なるほど、メンバーの団結力は、ただ仲が良いだけではなく、同じ想いでライブに臨み、ファンに喜んでもらえるような企画を考え、それをワンマンライブで披露できるように準備することなのだと思った。

しかし、メンバー全員の想いを代表して、素直に表現できた夏奈子さんは卒業する。卒業後の東京クリアーズに対する心配は、ファンだけが持っているとは思えない。メンバーのためなら関係者とぶつかることをいとわない夏奈子さんのような「物言う大黒柱」を失うメンバーであり、なにより、素直に表現できないことでファンの気持ちが離れることを心配しているのは、他ならぬ夏奈子さん本人かもしれない。