今の都心のタワマンは、山手線内は、供給が少ないこともあり、10億円が当たり前で、30億超えというのもあります。しかし、そのような物件は公に販売されることはなく、建設と開始と共に大手不動産会社の特定顧客に売却されるというのが実情です。ようやくニューヨークや香港の超高層マンションの価格に近づいてきたという感じです。
しかし、その建築の仕様、すなわち、外壁、サッシ、内装、設備などに目をやると、100㎡数億円のマンションでも20年前の数千万円の仕様程度にとどまっている印象です。
外壁タイルは落下の危険性があり、吹き付けになり、内装もほとんどはタイルカーペット、壁もシート貼り、住戸内は木製フローリングよりも傷のつきにくい塩ビの木目調フローリング、キッチン天板も人工大理石といった具合です。最上階あたりには、木の練り付けや大理石の床、巾の広い吉野杉などの銘木のフローリングが採用されることもありますが、30億超えの仕様としては少し寂しい感じではあります。
今は、新しいマンションよりも維持管理の行き届いた20年もののタワマンがお勧めではあります。
《続く》