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聞く力

電話では、訳分からないこと平気でいうし、
何度も言ってるのに、宿題をやってこない。

で、忘れやすいのかな?と思って
用件を全てメールにしても、効果がない。

こいつアフォかなとあきらめつつ、
直接、顔を合わせて話すとビックリするぐらい
素直にしかも、キチンと話の内容を理解する。

こんなうら若きエージェントが一人います。

いつも一生懸命に力を出す。

しかし、出す方向を間違えてしまう時があるんだ。

多分、この人は“感覚”というものを
よく働かせて毎日を送っているんだと思う。

人と顔を合わせて会話して、その内容を
“腹”で理解している感じ。

足りないことは多いけれど、
「逢って話すと、電話より話が理解できる」
という事実はつかんでいる彼。

それだけ知っているだけでも、
知らない人よりは、
よっぽど聞く力があるのは間違いない。





「だって私は、まだ夢を目指している途中なんだもん。」

それは、言い訳でしかない。

自分に言い訳しながら仕事をしていると、
自分で自らに求めるレベルを下げてしまう。

今はまだ、
自分の番じゃないと思っちゃったりしてる人には、
自分の番は、来ない。

自分の仕事のレベルは、
自分にしか上げられないことに
気づかなくてはいけない。

上げるためには、
自ら自分に
「それは本当にベストか?」
「自分の仕事として、それでいいのか?」
「もう本当に、やれることはないか?」
と求め続けるしかない。


自らの
自分への厳しさでは、
すぐにユルんでしまうのなら
自分の知ってるトップランナーを
勝手にライバルだと思ってもいい。


上に行くには、
志を高く持ち続ける他ない。

広告クリエーターは芸人ではない。


わたしたちの仕事は、人を笑わせようとしたりもする。


しかし、それは


売りや、ブランドにつながるメッセージを
記憶に残したいからであって、


オモシロかった。


ということを残したい訳ではない。


オモシロイだけではいけない。



スゲー笑った、


けど、


何だったの?アレ?


ではいけないのだ。


芸人さんとは、ちょっと違うのだ。


芸人さんは、笑いを取るのが使命。
私たちは広告を効かせるのが使命。


目的が違えば、手法も違うのは当然。


ただ変なことをやればいいというわけではないし、
最近の笑いに詳しいというだけでは、無論いけない。


手法として、
笑えたりする、おもしろいアイデアが
記憶に残りやすいということは確か。


だから、
笑わせようとする時もある。ということ。


つまり、笑わせるより先に
考えなくちゃいけない大事なことも
あるということです。