はっせ 小説用のブログ -8ページ目

はっせ 小説用のブログ

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取り敢えず逃げよう。

そうしよう。

てかそうするしかなくね?

そうするしかないな、確かに。


二人は頷きあった。



「ちょ、待てよ!!二人だけで解決すんな!俺どうすりゃいーの!?」

「いてーんだって!!体中!!!」


三城「ガンバ!!」


軽い口調で言われ、俺はサァーと血の気が引いた。


雷「…エエ!?何それ!?おまっ、心配くらいしろよ!!!」


三城「心配している暇はないッ!!!早く走るぞ!!!」


雷「…わかったよ…」


最終的に、折れるしかなかった。

だってアレじゃん、こいつらガチで置いてくだろ。いやマジで。


静明「行くぞ。走りにくいんなら、腕引くから」


雷「うん…引け」


静明「命令形かよ」


静明は俺の腕を引いて、三城は酷い形相で森を駆け抜ける。


若干体は痛んだが、しょうがないと割り切って走った。


「はあ…はぁ…はぁ…ッ」


キツイ。痛んでいる体を守りながら走るのは、精神的にも、体力的にもめちゃくちゃキツイ。


静明「…大丈夫か?息、荒ぇぞ」


「あ、おう。大丈夫」


話しかけんな。喋りながら走んのはもっとキツイんだよ。


ただ、こんな俺より、別にけがしてない三城のほうが、顔が歪みまくってるのはどうなのか。


走んの苦手過ぎんだろ。もはやすげぇよ。尊敬もんだよ。






――――――――――――――――――――――


「ふぅ…はぁ…はぁッ…、ごめっ、静明…水…」


「…あ、おう。ミーもいる?」


「い…る」


俺は二人にそれぞれペットボトルを渡す。


雷「んく…」


三城「ぶはぁッ!生き返る―」


雷「そのまま死ねばいいのに…」


三城「なんか言ったか?」


雷「いいえ?何も?」


また、何とか逃げれたみたいだなと、あたりを見回す。


ミーはまさに死にそうだし、雷なんか、体中ガクブルだよ。

まあ、面白いけどな。


雷「なんか失礼なこと考えてねーか?」


静明「んーん、別に?」


さすが、洞察力がおありで!!

もちろん、ンなこと言ったら怒るか叫ぶと思うから言わねーけど。


さあ、どうすっかな。まだ2人とも合流できてねーし…。

柚子葉も、聖架も、黒田さんも…あ、黒田さんおいてきちまった!!!


どーしよ、どっからきたっけ…。

黒田さんともはぐれたら…くっそ。俺はやるせなさに頭をガリガリと掻く。



「なあ、静明」


「ん?」


「黒田さんがいるんだけど」


「は?」


雷が指をさした方向へと振り向くと。

ああ、確かに。黒田さんだ。

良かった―、黒田さん来てたんだ。


・・・・・・・・・・・・




「…ってなんでいるんですか!?」


「…いては…駄目でしたか?」


「いやいやいや、そういうことを言っているんではなく。なぜここにいるのかを」


「…後、ついてきたんですが…またはぐれそうだったので…」


黒田さんはポリポリポリと首の後ろを申し訳そうに掻く


「あ、そうなんですか?あーよかった」


「?」


「黒田さんともはぐれちゃったら、合流するのが難しいでしょう?」


「ああ、それなら、ついてきてよかったですね」



「ミー、もう落ち着いたか?」


「あ、おう。水分補給したら、バッチシ!」


「雷は?」


「こいつじゃねーんだし、もう落ち着いてるッつの」


「一言多いんだよ、一言!!!」


「うっせ」


…はぁ。


我慢すんなよなー、お前まだ足痛めてんだろ。

平気そうに見せてるかしんねーけど、俺の目はごまかせねーぞ?


「そうか、じゃ。」


ゴン


俺は雷の足の膝に蹴りを入れた。

といっても、力は全然入れてねえ。


「~~~~ッ!!!!静明!!!」


すると雷は声にならない悲鳴を上げた。


「バッカ、無理してんのバレバレだッつの」


「~~~ッ!!!うるせえ!!!」


「もう少し座ってろ」


三城「そうだぞー!」


黒田「そうですよ」


あれ、二人とも気づいてたのかよ!?

やっべー、もう少しで俺、自分の洞察力を自慢するところだった…。



『おい、自分等!!』



急に大きな声が聞こえてきた。

その声に俺とほかの三人が振り向く。



柏木「やっと会えたわー!急に走り出した時はどうしようかと」


静明「…誰?」


柚子葉「3人とも!!あれ、黒田!?」


聖架「あ!4人ともいる!!!」



雷「えッ、聖架と柚子葉!?まじで!?なんで!?」


三城「てか、その二人、誰!?」


柚子葉「あ、さっきあった二人組の男の人」


三城「この人たちはどういう人?」


聖架「この森に住んでいる人らしいよ」


柏木「俺は付き添いやけどなwシェアハウスっていうんかな」


辰平「ん、そうだな。そのシャアハウスだな」


柏木「俺の言ってるのとちゃうねんけど」


静明「関西弁の方ので合ってます」


柏木「ほれ、俺の方が一枚上手や」


辰平「…俺はだな…お前の言っているやつを反芻しようとしたらその、間違えたっていうか…あれだ。」


柏木「言い訳はイランで、特に意味の分からない言い訳は」


なんだ?このにぎやかな感じ。

呑み込まれそうなんだが。この冷静な静明が。←


なんだ?たぶんなんか忘れてる気がする。

いや、多分じゃない。結構な速度で何か忘れてる気がする。

何かを忘れてるのは間違いがないのに、思い出せない。

もう歳か俺。いや、ちょっとまて。まだ俺小6だ。


落ち着け、俺。



『見つけたのだッ!!小童共!!』


『早く観念しろ』




静明・雷・三城「あ」


(わすれてたな・わすれてた・存在自体を忘れてた)


3人は一拍遅れて頷き合った。


静明「走んぞ!!!」


雷「おう!!!」






柚子葉「えっ、ちょ、3人とも――――!?!!」




急に走りだす、三人を柚子葉と聖架は呆然と見つめていた。







続きます