はっせ 小説用のブログ -7ページ目

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「…伝説、か…」




結局、また一人だ。


まあ、僕が望んだことで、そうなることは初めから分かってたからもういいけど。


それにしても、誰が伝説を作ったんだろ?




独りよがりの人でなしの僕が女の子を泣かしたことが伝説?


なんか、はっきりしない。


人を殺した快感というのは、まだ僕には少し残っている。


でも今頃その快感を受け入れようとは思わない。





「鳥の、扉…」




僕は、あの時何をしに行ったんだっけ?


男を殺すように…命令された。


そこに女の子がいて、使えるなと思った。


命令って言っても強制じゃなかったから、結局僕の意思で殺したことになる。


誰に…命令、されたんだっけ…?





「…記憶が、無い…?」






誰に命令されたのか、その部分がぽっかりと空いたように記憶がなかった。


記憶を…抹消されたのだろうか?


一体誰に…?


命令した張本人か?


いや、でも強制じゃなかったし、そんなことする必要ないよね?




――――――――駄目だ、何にも思い出せない。



どういう…意味なんだ、このぽっかりと空いた記憶…


無駄に気になる。


無意味なのか、意味があるのか…。



「…ブライアン…」


ブライアン…?


僕の、前の苗字はなんだ…?


―――――――――なんなん、だよ、コレ、、、


【ミッション:名前を奪い、一番苦痛になる殺し方をしろ


強制ではないため、しなくても良い――――】



「僕は…テイクと仲間だったとき…何をしていた…?」



昔の苗字、仕事、上司の名前、昔の自分に関しての記憶が…ナイ…



酷く、不気味だった。


すべての、自分に関すること自体を忘れていた。


怖い…初めて抱く感情。


忘れていたことに気付かなければ、どれだけよかったか。


気付いてしまった自分にそんな言葉は無意味だけれど。


僕は震える拳をぎゅっと握りしめた。



「…テイク…」



テイクなら…知っている?


テイクを…探さないと!!!!!!


昔の記憶で一つだけ分かったことは、テイクが仲間だったという事。


それだけがぽつんと一つ残されていた。


早く!!!!!!


頭が真っ白になりながら、すがるようにテイクを探し回った。






――――――――――――――――――――――



『は、早いな…。さすが人間の子供』


『逃げ足だけは一流なのだッ!!』


そう二人で3人の子供の嫌味を言った後

くるりと5人の方へ向いた。


柚子葉「な・・何よ…」


『人間の子供なのだ』


『先にこいつらから片づけるか…。あの3人には逃げられるが、まあいい』



聖架「かッ、片付ける!!???」


聖架は驚き、後ずさる。

辰平「あの~なんだ。こいつ等っていうのは、俺も含んでると取ってもいいのかな?」


頬を掻き、髪の長い男に問う。


『貴様はこの森の所有者だな。安心しろ、含んでいない』


辰平「ってことは、子供だけってことか?」


『まあ、そういうことになる』



辰平はそうかーと笑った後、うなじをポリポリと掻いた。


「…それはさせらんねーな」


『!!!…どういうことだ?貴様には被害は出さないのに』


「ちょっと借りがあるもんでね」


ニコリと一つも歪まぬ笑顔で、聖架と柚子葉の腕をつかんだ。


聖架「え!?」


柚子葉「!?」



辰平「逃げるぞ、二人とも!」



聖架「へぇッ?!!」


柚子葉「逃げるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?????」



辰平「わりーな。俺、戦えるほどの運動神経ねーし!!」


自分の言ったことに爆笑した後、辰平はそのまま柏木にアイコンタクトをして


聖架と柚子葉の腕をつかんだまま森の中を駆け抜けた


(何が運動神経がない、よ!!!!早すぎるでしょ、私達つかみながらの癖に!!!!)






『追いかけるぞ、オースン』


『おう、なのだッ!!!!!』










続く