はっせ 小説用のブログ -18ページ目

はっせ 小説用のブログ

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その頃――



聖架「なんか…どんどん暗くなっていってない?」


聖架は木の枝やら葉っぱが入り組んだところを見回しながら言った。


柚子葉「間違ってるのかなあ…?」





とにかくもはや歩くことしかできない二人には選択余地はなかった。


ガサッ…


聖架「うわッ!!何かいない?ここ…」


柚子葉「だ、大丈夫よ。落ち着いて」


柚子葉は聖架の震える手を見ながら「ただ事ではなさそうね…」と顔をしかめた



タンタンタン・・・・ガサッ…


どんどん近づく足音と同時にガサガサと草木が揺れる。



「――――…」






―――――――――



三城「やるって何を!?」



??「…喰うのー、おなか減ってるんだよねー。久しぶりだよ子供の肉」


??「あ、喰う前に自己紹介しておくね。僕はシャール。よろしくね」



雷「(喰われようとしているのに宜しくもクソもあるかよ!!!)」



…ライとミー…震えてる。


俺も結構キてる…喰うのはやばい。


それはもう、実にシャールと名乗る男はどうみても俺たちと違う人種には見えない。


もはやそれは、共食いともいえるものだ、いやマジで。


もういやだ、とライは俺に向かって悲しみを訴える


訴えたいのは自分の方だ。運動神経があるとかもてはやされてきたものの…


戦闘など、もちろんやったことないし、やる勇気もない。


ていうか、本当にこれ現実なんだろうな?と疑るほどの状況である。



シャール「でも、どうしようか。黒君。人間の子供って実は初めて食べるんだよね」


黒「そうなのですか?」


シャール「うん、実はさあー前、ここにひとりのおばさんがね―――――」



――――話し出した。


シャールという顔の整った金髪の男は、黒田さんに話すのに没頭している。


逃げ出すのは今だ、と二人にアイコンタクトを送った。


二人は通じたようで同時に頷いた。



Bダッシュ!!!!!!!!!!!!!!!




史上最速なのではないか、と俺は思った。


ミーと雷も走るのはそんなに得意ではないのにもかかわらず


俺の隣をすごい形相で走っているので俺は走りながら一人、すごいなぁと感じていた。




シャール「ありゃ…まったく、逃げ足は早いねぇ、人間の子供って」


黒「私が、捕まえましょうか」


シャール「いいよ、辞めた。やっぱり――――」




「一人ずつ…喰わないと、もったいないもんね」



さわやかな笑みにもかかわらず


その奥底にはシャールの黒い思いが渦巻いていた。




―――1人残らず食ってあげる、僕から逃げられるなんて、思わないことだね












つづく