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はっせ 小説用のブログ

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―――7年前



「…ブライアンって君だっけ」


「…誰だ、お前」


「…アレ、小さい子がいるなんて聞いてないよ…」


物心もついたころだろう、とニヤッと口角を上げた。



「…三城には手を出すな」


「へえ、【みき】っていうんだ。何?娘さん?」


「…お前に言う事でもないだろ」


「うわっ、嫌いなタイプ。そういうのはよくないよー?嫌われる」


『だれなの?』


小さな子が小さく声を出した。


すこしぐらいわかるんだろう。父親がどういう気持ちで自分に接しているか…。


「だれだろうね?みきちゃん」


「ぶらいあんをいじめないで」


「うーん、そういわれるとなあー」




―――――――――もっと苛めたくなるんだよねー。





守りたい子供がいる父親っていう構図だよね、見てる限りは。


なんでここにいるのかは、予想はつかないけど。


父親から大切な子を奪う…うーん、ありきたり?っていうか簡単すぎるし。


小さい子から父親という大切な人を失わせる…こっちの方がより楽しめるだろうね。



決めた。




「賭けようよ、ブライアン君」


ニヤッと挑発するように笑う。


「…何をかけるんだよ?」


「君の大切な娘の【命】だ。どう?賭けてみない?」


僕を威嚇するように睨んでいた眼は急に大きく開かれた。


ぶるぶると震える拳は、怒りか何かで震えているのか?



「…人の命を賭けるわけにはいかないな」


「ふんふん、ありきたりな答えをアリガトウ」


「…」


「でもさ、質問しといてあれなんだけどー。君の答えなんて鼻から興味がないんだよ」


「初めから決まっているんだ。君の答えはイエスじゃないといけない」


「…無理やりにでも娘を殺す気か?」


「まあ、僕の物語に登場する価値もないし…ね?」


僕の言葉に彼の堪忍袋の緒が切れたのか、俯いていた顔を急にあげて


僕の目をギラリとにらんだ。


そして僕には遅すぎる程の速度で僕に殴りかかってきた。




「遅い」




――――――――


…ずいぶんと強情な。ホント、娘さんの事大好きなんだね。


でもさぁ、その分だと娘さんが死ぬ前に君が死ぬよ?


ま、鼻からそうするつもりだったのだけれど。



僕が幾度となく立ち上がってくるブライアンに向かって攻撃を繰り返していると


ふと、娘の顔が見えた。


あらら…真っ白け。


ピクリとも動かず呆然と何もない場所をじっと睨んでいる。


いや、睨みもしてないや。力が全部抜けてるみたい。



君は残酷を知るのが早すぎた




「…さぁ、終わりにしようか。僕も暇じゃないんでね」


と、ブライアンに最後の言葉を託し、僕の拳は彼の体を貫いた。


ブライアンは最後の言葉を言ってどさっと脆くも崩れ去った。



「ごめん・・・・」



大の父親でありながら、泣きそうで苦しそうで自分の命をささげても娘を守りたいというのか?







―――――僕にはたぶん、一生分からない












つづく