売れるのか?売るのか?~作りたいものと売れるものの融合~ | LA’Tokyoマガジン編集局

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ハリウッドと東京の間で生きてきて大量の価値観に出会い、自然に生み出された、ちょっと変わった考え方やアートな感性で人の可能性を広げる止揚された接点としての理想を考え実践するリアリストのブログです!

何時の世もアーティストが内面を見つめて
アート作品を作るのは、アーティストの仕事です!

何時の世もマーケッターが売れるものを見つけて、
拡販するのもマーケッターの仕事です!

でもでもでもですね~

アーティストとマーケッターは、
いつも口論しています。

その内容はこんな感じです!

アーティスト:
大衆に迎合するなんて、アーティストの恥だし、
死んでもそうすることは出来ない!

マーケッター:
そう言うけど、売れないものを作っても
売れないし、だれも喜ばないじゃん!

って、昔から作りたいものと売れるものは
水と油の関係で、相容れない性質を持っているのは周知ですが、

不可能とも思えるこれらの関係性を融合するための
プロジェクトが始まっています…

そして、この関係性にも答えは存在するのが最新の考え方です!

僕の考えでは、
売る側:マーケッターとしても行うべきことがあり、
作る側:アーティスト・デザイナーにも行うべきことがあります。

この水と油のような考え方にも接点は作れますし、
解決することも可能に思えます。

例えば、前提条件としてモチーフの存在があり、
アーティストはモチーフを元にアイディアを膨らますわけですが、
マーケッターはこの段階ではまだ関わっていません!

マーケッターは、出来たものを見て、売れるか?売れないか?を
判断するわけですが、ここがそもそもおかしいわけで、
なぜ?マーケッターは、モチーフを元にプロモーション戦略を
考えないのか?

って、こういう前後関係がとても重要で、
イノベーションはこういうところに存在していると
考えています!

単純に言うと、物を作る前にモチーフを元に
マーケティングプロモーションを考えればいいわけです。

それに合わせて物を作れば、適合する可能性が高いわけで、
アーティストもアイディア属性が同じになると思うけど…

もっと現実的に言うと
マーケッターの仕事として、販売後のCRM(フィードバック)ではなくて、
販売前のCRM(リサーチ)を行うことで、商品開発のようなスタンスで、
ものづくりに参加できるのではと思いますが、こういう部分に
目が行かないのが、各メーカーの苦しんでいる背景なのでしょう!

更に言うならば、アーティストの独自性を軽視して、
優れたアーティストすら参加していないものづくりが、
横行していることさえ考えられます。

これでは、だめですよね~?

完全に文化がないし、ひとりよがりな大衆迎合の、
つまらない、アイディアのない業界の典型です!

それに対して、アップル社の成功要因の一つに
スティーブ・ジョブズ氏のアーティストとしての
感性が影響しているように感じます。

どの成功者にもなかった、アーティスティックな感性や、
美学が、アップル製品のいたるところで見られます。

見た目美しいデザインだし、感触も、使い勝手も
すべてがアート作品のような美しさを持っています。

ジョブズ氏の見た目のこだわりは、画面やフォント、
インターフェイスや形状、端末の質感など
あらゆるところに網羅されています。

そして、大量生産も可能にした!

これがイノベーションの理由だと思います。

もちろん音楽のダウンロードや、
ライフスタイルの提案などの属性のマッチした、
優れたマーケティング戦略があったのは自明です。

ここで、現実的な開発方法ですが、僕の考えるやり方は、
CRMで事前にリサーチを行うことで、
ある程度の売れやすいモチーフを洗い出すことでき、
ヒット製の高い属性に絞り込むことが可能です。

ここで抽出したモチーフを元に
アーティストの感性でイメージしたものを
製造するといったアプローチで、
イノベーションが起こせるのでは?と考えています。

やればできるぜ!これからは…