僕の人生、

どこから歯車が狂い始めたのでしょうか


いくつか思い当たることはありますが

つい先日、これまですっかり忘れていた

ある一つのことを急に思い出しました



皆さんは京都の鈴虫寺をご存知でしょうか

正式名称は妙徳山華厳寺という

京都の外れにある禅宗・臨済宗系の寺院です



この話は高校時代まで遡ります



ある日、修学旅行の数週間前

くじ引きか何かで組まされた男女5.6人の班で

京都観光の計画を立てていました


僕の通っていた高校は

県内でも”ド”がつくほどの

真面目高校で、修学旅行計画書みたいなものに

行き先だけでなく、電車やバスの時刻や運賃を

1分単位でビッチリ書いて提出するという

なかなか手のかかる作業へ

全員がド真面目に取り組んでいました


当時からめんどくさがり屋な僕は

自分で調べること等はせず

全部、女子達にお任せして

テキトーに時間を潰していました


そんな時、同じ班の石田さんが急に


「どうしても行きたい場所があるの」


と、鈴虫寺のことを僕に話し始めました


小柄で物静かで、よく見ると可愛くて

目立たないけど、一部の男子の間からは

根強い人気を集めている


見た目はどことなく

映画監督ティム・バートンの前妻

女優のヘレナ・ボナム=カーターに似ている


そんな子でした



「鈴虫寺ってね

 日本で唯一、本当に一つだけ

 願いを叶えてくれるお寺なんだよ

 ちょっと遠いけど

 みんなが良ければ…」


正直、寺にも鈴虫にも興味のない私でしたが

願いが叶うという言葉に

何故かスピリチュアル的な魅力を感じたのか

それとも、当時、喧嘩で停学明けだった僕と

まともに話してくれる女子がいなかった中

笑顔で話してくれたことが嬉しかったのか

僕は石田さんの提案に賛同することにしました


続く


人生における勝ち負けとは

何をもって決まるのでしょうか


年収の高い仕事につき

豊かで安定のある生活を続けることが

勝ち組なんでしょうか


本当に心の底から好きな女性と結ばれて

子宝に恵まれることが勝ち組なんでしょうか


自分のやりたいことを仕事にし

毎日充実感に満ちた生活をすることが

勝ち組なんでしょうか


齢31にして、

そんなことを改めて考えている

今日この頃です


一方で、

人生における勝ち負けなんてないんだ

という人もいますが

そんなことは勝ち続けいる人間の言葉か

人生を半ば諦めてる人間の言葉だと

僕は思うのです。



昨日焼肉屋で会社の先輩たちが

いくら貯金があるだとか

資産運用がどうだとか

老後がどうだとか

養育費がどうだとか

そんな話で盛り上がっているところを見ると

お金の大事さから目を背け

これまで散々好き勝手に生きてきた結果

貯金はおろか、仕事への情熱や生きる気力すら

失ってしまい、時間が過ぎるだけの僕の人生は

両手が届く範囲のコミュニティの中で

大きく負け越していて

このまま行くと敗者復活戦のチケットすら

手に入れられないまま人生を終えることになる

と、突然不安が押し寄せました



昨日は今年1番の寒さで

雪もチラつく空模様でしたが

電車のホームに立っていると

何か間違えが起きそうな不吉な予感がしたので

一旦心を落ち着けるために

家まで1時間半歩いて帰ることにしました


YouTubeに違法アップロードされた

芸人のラジオの内容は全く頭に入ってこず

明日からどうやって生きていこうかな

という思いが頭の中を駆け巡り

気づいたら家の前に着いていました


妻と子供は色々あって実家に帰っており

安アパートの一室は外よりも冷たい空気が

立ち込めていました



心臓病を抱えているが故

医者から熱い風呂に入ることを

禁止されている私ですが

芯まで冷え切った心と身体を暖めるため

昨日は特別に風呂を焚きました


肥大型の疾患により、

一般成人男性よりも大きな僕の心臓の鼓動は

いつも、まだ僕が生きていることを

確実に教えてくれるのでした


その後は、

これまた医者から禁止されてる

必要以上のアルコール摂取

もうこれ以上、ネガティブなことを

考えなくていいように

考えなくていいように

考えなくていい…



目が覚めたらキッチンの床の上でした



あー、、、まだ生きてるなー



そんなこと思いながら

冷蔵庫から取り出した、水を一口飲み

今日がまた始まるのでした。


その繰り返しなんです。



結局人生における勝ち負けなんて

個人個人の主観的な指標だと思います


中には僕のことを、勝ち組だって

思う人もいると思います


ただその前提を踏まえた上でも

やっぱり今までの僕の人生を振り返ると

勝ってたことなんて

一度もなかったなと改めて思います


結局、負けようが逃げようが朝は来る

生きている限り避けて通れぬ道

残りの人生、

敗者復活戦を闘い続けるしかないんですね



※ eastern youth  敗者復活の歌からインスパイア

私はキャバクラが苦手です。

 

そもそも女性と会話することに

異常な苦手意識を持っており、

同期の女子と話す時ですら

緊張してしまうほどです。

 

ましてや、普段の生活で

まず関わることのないような

美人でスタイル抜群の女性の前では

モジモジするしかなくなってしまうのです。

 

お金を払ってまで

モジモジする気は毛頭ないので、

自主的にキャバクラへ足を運んだことは

記憶の限り一度もありません。

 

ただ、サラリーマンをしている以上

仕事の付き合いとして、そういう場所に

行くことは年に数回あります。

 

「今日は“お姉ちゃん”連れてってやるぞ」

 

などと、嬉々とした表情でを浮かべ、

“キャバクラに連れて行けば男は誰でも喜ぶ”

という考えを持っている

おじさんには知ってほしいのです。

キャバクラが嫌いな人もいるということと、

そもそもキャバクラを「お姉ちゃん」

と言うのが、業界人ぶってて

心底気持ち悪いということを。

 

 

 

以前、あるプロジェクトの

打ち上げで、自分では絶対に

行かないような、高級キャバクラに

連れて行っていただいた事がありました。

 

普段連れて行かれる

場末のキャバクラとは違い、

女性のレベルが高く、

いつにも増して、無口になる私・・・

 

緊張をほぐす為に、

酒のペースは早まる一方でした。

 

すると、私についたキャバ嬢が、

つまらなそうにしている私を見かねて

声をかけてきました。

 

「口数がすくないですねー?

 楽しくないんですかー?」

 

余計なお世話だな・・・と思いつつも

 

『ははは・・・』

 

と、適当に愛想笑いしておきました。

そして、心底情けない返しをしてしまう自分に

情けなさを感じるのでした。

 

いやーな空気が流れる中、

キャバ嬢が口を開くのでした

 

「お兄さんモテないでしょ?

 キャバクラ楽しめない人はモテないよ?」

 

・・・・・・

 

まさかキャバ嬢にまで、

コケにされると思っていなかった私は

呆然としていました・・・

 

そして立て続けに、彼女は

癪に障る笑い声をあげながら

 

「お兄さん、風俗好きでしょ??

 キャバクラ楽しめない人って

 大体そうなんだよねーーー笑」

 

・・・・・・

 

世の中の男は大きく二つに

分けられると言われています。

その二つというのは、

風俗に行く男と

風俗に行かない男 です。

 

私がどちら側の男か、

答えは想像にお任せしますが、

(やはり接待を伴う飲食業で働く女性は

 洞察力が優れているなあ)

と、感心しました。

 

 

そのあと、なんやかんやで

他愛のない会話が続いて、

お開きの時間になりました。

 

そのキャバ嬢は元風俗嬢で、

貞操観念が欠落しており、

客とSEXすることになんのためらいもないこと

 

そういう風俗嬢からキャバクラへの

逆出向組は意外と多い事

 

アフターからSEXに持ち込むまでの

過程を楽しむのがキャバクラの

醍醐味の一つである事

 

私みたいな、AVの前半を飛ばして

すぐに本番シーンから楽しむ男には

キャバクラは向かないこと

 

会話の中で

多くの気づきと学びがありました。

 

 

 

3次会へ向かおうとする

やんちゃな大人を後目に

忍者のようにその場を去る私、

 

家に帰る道すがら

 

「お兄さん風俗好きでしょ?」

 

という言葉を思い出していました。

 

この言葉、何か違和感があるな・・・

 

!!!!

 

(良く考えてみると

 男は全員風俗好きじゃねえか!)


メンタリズムは恐ろしい…

千鳥足でそんなことを考えながら

 

『二度とキャバクラには行かない!』

 

と心に誓い、

キャバ嬢のLINEアカウントが書かれた

趣味の悪い紫色の名刺を破り捨てるのでした。