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メンズビギ マルイシティ横浜店 GM(ゼネラルマネージャー)の極私的ブログ

メンズビギの商品紹介を中心に、
ファッションやカルチャー、ライフスタイル全般まで、
役立つものからどうでもいい話まで、
GM(ゼネラルマネージャー)独自の視点で綴るブログ。

「来てくれますよね?」

「どうしようかな…
 感染者が急増してるし…
 本音は行きたくないんだけどな…」

こんな電話のやり取りを
担当営業と何度も繰り返した。

私が行きたくない場所とは、
渋谷区南平台にある
メンズビギ本社のことだ。

毎年6月上旬に開かれる秋冬展示会…
今年はコロナの影響で中止になった。


ところが…
日々の業務に
落ち着きを取り戻しつつある今、
3密を回避しながらの
少人数での商品説明会ならと、
急遽開催することになったのだ。

私だって面倒臭いから
行きたくないわけではない。
(あ、半分はね…)

ファッション販売員として、
これから扱う秋冬商品についての
知識や情報は必要不可欠である。
しかも服というものは、
色や素材感に直に触れることが
何よりも大切なのだ。

さらに今回は、
就任したばかりの新ディレクターによる
今後の方向性についての説明もある。
こういうのはただ書面を読むのではなく、
本人の口から出るコトバと表情を
推し量りながら聞くに限るのだ。


しかし…
私はコロナに対しては
人並み以上に神経質だ。
もし私が感染でもしたら、
お店が休業に追い込まれてしまう。

この半年間は外食も控え、
毎日電車で通過してはいるが、
都内に足を踏み入れたことは一度もない。
もし本社が歌舞伎町だったら
どんなに頼まれても絶対行かないだろう。
(そんなアパレルメーカーはないが…)

「分かりましたよ、行きますよ。
 ただし1日の都内の新規感染者が
 直近で千人超えたら絶対行きません!」

前週には軽く400人を超えていたので
十分あり得る話だったが、
検査数の少ない土日を挟んだせいか
直前になって200人台に減ってしまった…
(あ、悪いことではないが…)


そして当日…
私は意を決して渋谷駅を降り、
会場の本社プレスルームに乗り込んだ。
しかも一番に…。

一番に乗り込んだのには理由がある…
と言いたいところだが、
実は全くない。
私がいつも本社に行く前に立ち寄る
ご贔屓にしていた屋外喫煙スポットが、
いつの間にか失くなっていたからだ。

少し時間があるから
近所の高級住宅街を住人のフリして
散歩でもしようかとも思ったが、
この日は午前中から30℃前後の気温で、
コロナよりも熱中症の危険がある。

先に行って涼んでいようと、
私はさっさと誰もいない会場に入った。

フッカフカの革張りソファにふんぞり返り、
一人冷たいお茶を飲んでいる時だった。
目の前の会議用大テーブルの上に、
数枚の企画書が置いてあるのに気づいた。

何だろう?
と思って手に取ると、
それは新作のTシャツらしかった。
老眼鏡を取り出し
もう一度よく見てみると…

おお!

オアシスだ!

オレに黙って
こんな企画をしていたとは!

もちろん…
いちいち私に断わりを入れる筋合いは
これっぽっちもないのだが…。


そうこうしてるうちに、
営業や企画など本社主要メンバーが
ぞろぞろと集まり始めた。

私がオアシスTシャツの企画書に
見入ってるのに気づいた
同世代の担当営業は、

「それ、今度やるオアシスですよ!
  我々とちょっと世代が違いますけど…」

私は、

「確かに…
 でも、いいじゃないですか。
 全世代に分かりやすいし…」

そこへMD担当が、

「オアシスやるんだけど、
 数は少ないんだよねぇ…」

私は、

「これ、イケるんじゃないですか?
 もっと欲しいですねぇ」

さらに…
このやり取りを聞いていた社長が、

「これ、オレも買おうと思ってるんだよね。
 生地も厚みがあるから透けにくいし…
 デザインもいいよね、コレ!」

私は、

「それ大事ですよ。
 ヘヴィウェイトな生地なら
 身体のラインも隠せますから、
 大人でも 一枚で堂々と着れますし…
 でも、できれば襟元のリブも
 太目がいいですね」

そこへ新ディレクターが
数枚のサンプルを持ってきて、
その中の一枚を見せる。

「これが社長のお気に入りだそうです(笑)」

私:「社長はノエル・ギャラガーの方が
    好きなんですねぇ(笑)
   でもコレ生地もいいし、
   リブの太さも理想的じゃないですか」

社長:「これ、どれぐらい作ってるの?」

MD担当:「数は少ないです…」

社長:「追加できないの?」

MD担当:「やろうと思えばできます!」

社長:「じゃあ、やろうよ!」

このノリ…
みーんな服が大好きで、
服の前では童心に帰るのだ。
メンズビギのこういうところが私は好きだ。


ところで…
もう説明不要かもしれないが、

“オアシスとは、1991年に結成されたイギリス・マンチェスター出身のロックバンド。ビートルズ、ザ・フーなどから続く正統派ブリティッシュロックを踏襲する、1990年代に隆盛を誇ったブリットポップ・ムーブメントの代表格かつイギリスの国民的ロックバンドである。バンドの核はギター及び主なソングライティングを担当するノエルと、ボーカルを担当するリアムのギャラガー兄弟…”

それにしてもこの兄弟…
とてつもなく仲が悪く、
ケンカが絶えないので有名だ。
いい曲ばかりなのに、
結局オアシスは2009年に
二人のケンカ別れで解散している。



さて…
新ディレクターによれば、
今回企画されたTシャツは
厳密にはオアシスとのコラボではなく、
著名なフォトグラファー
ケヴィン・カミンズとのコラボらしい。

“ケヴィン・カミンズは、英国の有力音楽雑誌「NME」の専属カメラマンを経て、数々のミュージシャンを撮影してきた伝説のフォトグラファーだ。「Joy Division」や「New Order」などのマンチェスターのパンク・シーンにも深く関わりを持ち、そのままの姿をリアルに撮り続けるドキュメンタリー・フォトグラファーとしての評価を得る。ポール・ウェラーのオフィシャル・フォトグラファーとしても活動するなど、彼の作品はCDジャケットでも多くみられる…”

音楽を通じて
メッセージを伝えるミュージシャンは、
ときに時代のアイコンとなる。
そんな彼らの一瞬を切り取り続けている。

そんなケヴィン・カミンズが、
偉大なロックバンド“オアシス”の
最高に輝く瞬間を切り取った作品を、
フォトプリントで表現したのが
今回のTシャツである。

版権の関係上、
オアシスの有名なロゴ
レコード会社が所有しているので、
これは使用できないとのこと…。

                                                     上矢印
ちなみにオアシスのこの有名なロゴは、
初期ストーンズのアルバムで見られる
デッカ・レコードのロゴの影響だ。
                                                     下矢印


私は店に戻ると、
早速このTシャツのことを
若い世代の仁田に教えようと思い、

「オアシスのTシャツやるんだって!
 ところで…
 オアシスって知ってる?」

と恐る恐る聞いてみた。

もしかしたらこの男は、
大久保佳代子と光浦靖子の
女性お笑いコンビ
“オアシズ”と勘違いするのではないか…
という一抹の不安があったからだ。

オアシズのTシャツ…
大久保と光浦のフォトプリント…
想像するだけでゾッとするではないか!

すると、

「知ってますよ! ロックバンドですよね。
みんな知ってるんじゃないですかね」

私はホッと胸を撫で下ろした…。
オアシスはどの世代にも有名だった。


2日後の昨日…
早速そのTシャツが入荷した。




PRICE:¥7,900
SIZE:S・M・L
COLOR:WHITE・BLACK




なぜか毎年真夏になると
カッコいいロックTシャツが着たくなる。
今年はオアシスかな…

夏フェスのない
今年だからこそ、
ロックTシャツを着て
家で存分に音楽を聴こう!


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                             「Oasis」
              “Roll With It”

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メンズビギ横浜店  GMより


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