ジョイ…ナンチャラカンチャラって
知ってます?」
「ああ、知っている。
ジョイフル本田じゃなくて、
ジョイ・ディビジョンのことだろ?
でもオアシスと違って、
これはかなりマニアックだぞ」
仁田が知らないのも当然だろう。
今の時代なら洋楽ファンでえ
知らない人が多いはずだ。
ジョイ・ディビジョン…
それは呪われたバンドだ…。
彼らの音楽は
気楽に聴けるものでもなければ
ポップな楽しさも皆無…。
ひたすら憂鬱で暗い。
アルバムはたった2枚…
活動期間は僅か4年…
80年5月…
ボーカルのイアン・カーティスは、
彼らの2nd & ラスト・アルバムとなった
「クローサー」のリリース直前、
初の全米ツアー出発の前日に
23歳の若さで自らの命を絶った。
UKロックシーンには、
マッドチェスターというジャンルがある。
これはイギリスの都市マンチェスターと
「狂った」という意味のマッドからの造語。
80年代後半から90年前後にかけて起こった
マンチェスターを中心としたムーブメントで
ダンサブルビートとドラッグ文化を反映した
サイケデリックなサウンドが特徴だ。
その源流となったのが、
ポスト・パンクの中心的役割を果たした
ジョイ・ディビジョンであり、
マッドチェスターを支えた陰の立役者こそ
インディーズ・レコード・レーベル
「ファクトリー」である。
ところで…
マンチェスターという街は
産業革命以来の工業都市であり、
労働者階級が多く住むことで知られる。
私も若い頃に3年ほど住み込みで働いた…
(あ、こんなウソいらないか!)
さらに雨が多い街であることが影響し、
鬱屈した若者たちは自身の内に向かい
屋内でできるアートや音楽活動に没頭し、
独特な文化を育んでいくこととなった。
それは自然と優れたアーティストや
バンドを輩出することとなり、
イアン・カーティス亡き後、
残されたバンドはニュー・オーダーとなり、
ザ・スミス、ストーン・ローゼズ、
プライマル・スクリームなどへと
繋がっていく…。
あのオアシスもマンチェスター出身だ。
私のような呑気で平凡な
日本人の感覚からすれば、
ジョイ・ディビジョンのような
陰鬱で重い音楽の世界観は、
手放しで大好きとは言い難い…。
しかし彼らの遺した2枚のアルバムが
UKロック史上の傑作に挙げられることこそ
英国が内包する闇深さかもしれないし、
英国文化の持つ寛容さと
成熟度の表れなのかもしれない。
さて…
冒頭の仁田との会話の通り、
音楽やその精神性を前提とした
ジョイ・ディビジョンのロンTなんて、
確かにマニアックかもしれない。
しかし…
ジョイ・ディビジョンのTシャツは
実は巷に出回っているのだ。
それは音楽そのものというよりも
彼らのアルバムジャケットの
アート性の高さからきている。
作者の名はピーター・サヴィル…
グラフィックデザイン界の巨匠だ。
マンチェスター出身の彼は、
先述した「ファクトリー・レコード」の
共同経営者兼アートディレクターとして、
当時のジョイ・ディビジョンをはじめ
数多くのアーティストの作品を
手掛けている。
現在ではファッション界でも活躍する
彼のキャリアの中で最も有名なのが、
ジョイ・ディビジョンの1stアルバム
の波形が使用されている。
ところでこのTシャツの柄…
どこかで見たことはないだろうか?
実はこの春ユニクロのUTから発売された
ピーター・サヴィルとのコラボTだ。
巷でよく見掛ける
ジョイ・ディビジョンのTシャツは、
そのほとんどが彼らが遺した
2枚のアルバムのアートワークからの
デザインなのである。
さて…
ここまではホンの序章で
ここからが本題だ…。
え⁉️ まだあるの?
(誰も聞いてないけど…)
当たり前だ。
まだ何も紹介していないではないか。
今回メンズビギがリリースする
ジョイ・ディビジョンのロンTは、
よくあるアートワークデザインではない。
前回のオアシス同様、
“伝説のフォトグラファー”
「ケヴィン・カミンズ」とのコラボなのだ。
英国の有力音楽雑誌「NME」の
チーフカメラマンを10年も続け、
数々のミュージシャンを撮影してきた彼は、
もともとジョイ・ディビジョンをはじめ
マンチェスターのパンクシーンに
深く関わりを持ってきたのである。
ケヴィン・カミンズの真骨頂は、
ミュージシャンのありのままの姿を
密着してリアルに撮り続けることであり、
ドキュメンタリー・フォトグラファーの
草分け的存在なのだ。
もしかしたら…
ではなく、
彼こそがそのミュージシャンの
一番の理解者であるとも言える。
そんなジョイ・ディビジョンの
輝く一瞬を切り取った作品群が
メンズビギのロンTになった!
アルバムのアートワークを手掛けた
ピーター・サヴィルはあるインタビューで
こう答えている。
「正直『Unknown Pleasure』は、
曲を聴かずにデザインを作ったんだ…」
レコードは若者でも買えるアートであり、
彼自身にとってもレコードは、
アートコレクションの一つだったのだ。
私はロックTシャツには2種類あると思う。
そのミュージシャンのアイコンとなる
アートワークやロゴをデザインしたモノと
そのミュージシャンの精神性そのものを
表現したモノ…
どちらもアート作品であり、
どちらを好むかはその人の自由だ。
私は後者が好きだけど…。
あ、そうそう。
言い忘れていたが、
実はケヴィン・カミンズも
マンチェスター出身だ。
恐るべし、マンチェスター!
私も若い頃に3年ほど住み込みで働いて…
あ、このウソもういいか…。
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せっかくだから聴いてみませんか?
“Disorder”
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メンズビギ横浜店 GMより
コチラも見てネ❗️




