70年代後半…
世間はトレーナーを
なぜ裏返しに着てたのか?
『それは70年代半ば…
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湘南に誰もが憧れるKというカリスマサーファーがいた。彼の過去を知る者はいない。彼は仲間とつるんだりはしない孤高の存在だ。寡黙ではあるが、決して無愛想というわけでもない。
60年代後半には、本場のハワイやカリフォルニアの大会で活躍したこともあるという噂がまことしやかに囁かれていた。ことの真偽は定かではないが、彼の技術を見ればあながち嘘ではないことが分かる。
毎朝決まった時間に愛犬のゴールデンレトリバーを旧いボルボのステーションワゴン (黄色いボディにウッドパネルが嵌め込まれた…)に乗せたKは、砂浜のいつもの場所へクルマを乗りつけると眩しそう海を眺め、それが一つの儀式かのように煙草を一本吸いつける。潮風でブリーチされたロン毛に無精髭。日本人離れした彫りの深い顔立ちは混血かもしれない。朝陽を浴びたその横顔は神々しくさえある。
そして着古してクタクタになった(もはや元の色が分からない…)トレーナーを寸暇を惜しむようにサッと脱ぎ捨て、ウェットスーツに着替える。
2時間後…
海から上がったKは愛犬の頭を撫で、裏返しに脱ぎ捨ててあったトレーナーにそのまま腕を通すのがお決まりだ。
そんな彼をいつも遠巻きに見つめていた周りのサーファー達。当時、アメリカのカルチャーにインスパイアされた若者を中心に、サーフィン人口は急激に増えていった。その中には流行に敏感で女の子にモテたい一心の連中も多かった。親の脛を齧って手に入れた国産車。そんな彼らが誘って連れてきた女の子達の目にも、Kのストイックで武骨な姿は新鮮に映った。男も女も、そんなKの一挙手一投足に目が離せなくなったのだ。
Kに憧れと畏怖の念を抱いた彼らは、自然とKの真似をし始めた。その最たるものがトレーナーを裏返して着ることだった。本物の男は、トレーナーを裏返して着るのだ。
もともと街で遊び慣れた彼らには、インフルエンサーとしての素質が充分に備わっていた。そして彼らを媒介して、その着こなしは口伝えに急速に広まっていったのである』
そう…。
口裂け女 と同じように…
この説…
どうだろう?
ダメ?
あ、そう…。
じゃあ…
この妄想話に秘話を加えてみよう。
Kが海に入っているあいだ…
Kに憧れていた一人がボルボに近づき、
Kがどこのトレーナーを着てるか
タグ調べてみた。
するとそれは…
メンズビギだった。
Kはメンズビギのファンだったとさ…。
このオチ…
どうだろう?
もっとダメ?
あ、そう…。
じゃあ、続きも書こっと!
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「The Beach Boys」
“Good Vibrations”
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メンズビギ横浜店 GMより
コチラも見てネ❗️

