痛みが… | メンズビギ マルイシティ横浜店 GM(ゼネラルマネージャー)の極私的ブログ

メンズビギ マルイシティ横浜店 GM(ゼネラルマネージャー)の極私的ブログ

メンズビギの商品紹介を中心に、
ファッションやカルチャー、ライフスタイル全般まで、
役立つものからどうでもいい話まで、
GM(ゼネラルマネージャー)独自の視点で綴るブログ。

1カ月前に
やっと通院が終わったばかりの歯医者…
あろうことか、
最近また別の歯が痛み出した。

そもそも世の中に
歯医者が大好き!
なんて人はそうそういないと思うが、
私の場合はさらに輪をかけて苦手だ。

だいたい先日の通院だって、
4年ぶりだったのだ。

できれば行きたくなかった。
しかし歯の場合、
寝れば治るというものではない。
ましてや疲労回復のために
栄養のある甘い物でも食べようものなら、
それは明らかに逆効果である。

先延ばしにしてもろくなことはない。
私は今回も意を決して予約した。
それは、前回の治療が終わった時に感じた
あのなんとも言えない解放感や達成感が
忘れられなかった…
というのもある。

また、僅か1カ月前に、
せっかく歯のクリーニングまでした
パーフェクトな口内環境を、
ここで放棄するのが惜しかった…
というのもある。

さらに、今回の痛み程度なら
重大な治療にならないだろう…
という期待と読みがあったからだ。


実際最近の歯科治療では、
子供の頃に経験した痛みを
感じることは少ない。
むしろ、削る時のあのイヤな音が
恐怖感を煽る。
できれば目隠しだけでなく
耳栓もしてほしい。
また、他人の手によって
日常生活ではありえないほど
無理矢理大きく口を開けさせられたりという
屈辱感に耐えなければならないのである。

とは言いつつも、
私はここの歯科医の腕を信頼している。
難攻不落と思えた私の親知らずの歯を
2度も抜いてもらった実績があるからだ。
この信頼感といったら、
難産と言われた自分の赤子を
無事に取り上げてくれた
産婆さんに対するものに近い…って、
経験したことはないが…。


不安と緊張に包まれながら
午前中から歯医者へ行こうとする私に対し、
妻は呑気に

「治療が終わったら何か食べに行こうよ!」

と言う。
人の気も知らないで…。
治療後は麻酔が効いてて
食べられないかもしれないではないか!


診察の待ち時間というのは
不安を煽られるだけなので、
あえて予約時間のギリギリに歯医者に着いた。

「GMさん、こちらへどうぞ」
(実際は本名で呼ばれたが…)

1カ月前と同じ診察台に座った私に、
歯科助手が早速ヒアリングを始める。

「普段何もしてない時は
全く気にならないんですけど、
食事中に噛むと左上の奥の辺りが
ちょっと痛むんです…」

私は屈辱感に耐えながら、
大きく口を開いた。

「この辺りですか?」

「いや…」

「ちょっと叩いてみますね。
この辺りですか?」

「いや…」

「エアーを吹き掛けますね。
滲みますか? この辺りですか?」

「いや…(汗)」

あ、ヤバい…
例のやつだ…

私は医者を目の前にすると、
それまでの症状が劇的に緩和するという
特異体質がある。
特に痛みに関しては顕著なのだ。

なぜだかは分からない。
慣れない環境と緊張感から
痛みが麻痺したのかもしれないし、
目の前に医者がいるという
安心感からかもしれない…。

何度器具で叩かれても、
エアーを吹き掛けられても、
全然痛くない…。

そんなバカな!

しかし、このままでは困る。
わざわざここへ来た根拠が失われるのだ。

私はワケが分からなくなり、
頼む!痛くなってくれ!
と心の中で祈る。

焦りはさらに私を無痛にさせる。

歯科助手は匙を投げたのか、
何か耳打ちをして歯科医に代わった。

「噛むとちょっと痛むんです…」

信じてくれ!
と願いながら、
私はもう一度訴えた。

「じゃあ、これを噛んでみてください」

場所を少しずつずらしながら、
よく分からないモノを噛まされた。
靴下かもしれない。
屈辱的である。

しかし、痛くもなんともない。
そりゃそうだ。
歯科助手で無痛だったのだから、
歯科医ならもっと無痛になるはずだ。

私は一か八か勝負に出た。

「あ、その辺りです…」

歯科医はもう一度よく観察してから言った。

「うーん…1カ月前の検診でも
ここに虫歯は無かったんですよねぇ…
これは○#△×◇∞□☆※▽△☆
かもしれないですねぇ…」

簡単にウソがバレ、
アタマの奥が熱くなった私には、
最後の方はよく聞こえなかったが、
何となく憐れみを感じさせるトーンだった。

私は恥ずかしさのあまり、
穴があったら入りたかった…。

「今回はもう少し様子をみましょう…
プッ(笑)」
(最後の“プッ”は空耳だったかもしれない…)

屈辱的ではあったが、
歯科医の提案に抵抗する気力はなかった。
私は項垂れて診察室を出てお会計を待った。

「GMさ~ん」
(実際は本名で呼ばれたが…)

「本日は無料です…プッ(笑)」
(最後の“プッ”は空耳だったかもしれない…)

お約束の
“次回のご予約はいつがよろしいですか?”
も聞かれないし、
“お大事に!”
の一言もなかった…。

もしかしたら私は、
要注意人物に認定されたのかもしれない。

嗚呼、自分はなんと間抜けで
人騒がせな男であろう…。

私はすぐさま妻に電話をした。
この出来事はとても一人では抱えきれない。

あまりに早く終わった治療に驚いた妻は、
歯医者での一部始終を話すと
ゲラゲラと笑った。

もう、
飲まずにはいられない…。

私は妻を誘って赤羽まで足を延ばした。
ここは都内有数の昼飲みのメッカだ。

我々は朝9時から飲める赤羽のランドマーク
「まるます家」を目指したが、
あいにく夏期休暇…。
意外に他の店も休みが多い。


赤羽一番街やシルクロード商店街を
仕方なくぶらぶらしてると、
こんな看板に出会った。


文句なく名コピーである。
迷わず入り、
生ビールと餃子を注文した。


肉汁たっぷり!
タレなしでイケる!

なぜか歯は全然痛くない。
いったい何だったのだろう…。


あ、そうそう。
ついでだから、
この日見つけた穴場の店を紹介をしよう!

赤羽駅東口徒歩15秒。
ミスドの2階にあるレトロ喫茶店
「トゥモロー」である。
この店も看板でグッ!ときた…。


何がスゴい!って、
この強引な漢字の当て字!
「トゥモロー」→「友露有」


塩気の効いた玉子サンドと
瓶ビールの絶妙な組合せがクセになる…。


もちろん、
歯は全然痛くなかった。
いったい何だったのだろう…。


……………………………………………………………………………

                      「The Police」
       “King Of Pain”(痛みの王)


……………………………………………………………………………


メンズビギ横浜店 GMより


コチラも見てネ❗️
ダウンクリックダウン