周りがウルサイから
そろそろファッション記事の一つでも
書いておかないとな…
今年に入ってほとんど書いてないし…
といっても、
メンドクサイから
お店の公式ブログ用の記事を
貼り付けるだけだけどネ。
アハハ…
長過ぎてツマラナイかもしれないから、
途中で飽きないよう
この曲をBGMにお茶でも飲みながら
ごゆっくりお読みください。
(読み終える頃に曲も終わる…はず)
それでは、
あなたの知らない世界をご堪能ください。
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今回は、以前からじっくりご紹介したかったメンズビギ・パターンオーダーについて書いていきたいと思います。
始めに…
《オーダーの意義とは?》
一般的にオーダーの魅力は、
◎既製品のスーツではサイズ感が合わない
◎自分だけのオーダーメイドを楽しみたい
◎お洒落なスーツで周りと差をつけたい
◎時間が掛かってもいいスーツが欲しい
もちろん表面的にはその通りですが、
私はもっと深い意義があるのでは?
と思っています。
『日本人の生活の根底には“ハレ”と“ケ”という世界観がある…』
そう見出だしたのは、民俗学者の柳田國男です。“ハレ”とは非日常で晴れがましいこと。祭りや儀礼などの「晴れの舞台」「晴れ着」「晴れ姿」のこと。“ケ”とは日常で普段の生活のこと。単純な“ケ”ばかりが続くと次第に“ケ”が枯れてケガレる。そして“ケガレ”は“ハレ”の非日常を通じて回復するというのが日本人本来の健康的な生活リズムだと言います。このバランスが崩れると精神的エネルギーが枯渇し健康にも悪影響を与えます。
私は狂乱のバブル時代をかろうじて経験した世代ですが、今思えば“ハレ”が多過ぎるのも考えものです(笑)。
では、現在はどんな時代でしょう。
経済の行き詰まりや先行きの不透明感からくる閉塞感を考えると“ケ”の比重が高い時代と言えるのではないでしょうか。
ここ数年話題になる渋谷のハロウィン騒動などは、生活の中でのハレの機会が減っているが故に巻き起こる、現代ならではの現象だとも思えるのです。
でも考えてもみてください。
ハレは自分で簡単に作り出すことが出来ます。
家から一歩でも外に出ると、そこは“公”の世界です。特別なイベントや祭りや儀礼でなくとも、何気無い日常における仕事や遊び、食事や買い物での外出が、ちょっとした工夫だけでハレな気分が味わえるのです。
そして、ハレな気分を味わうのに欠かせないものこそ衣装(服)なのです。
だからこそ“晴れ着”であり、ハロウィンの場合はその“晴れ着”に代わる“仮装”となるのです。そしてある意味現代は“個”が尊重される良き時代でもあります。
現代の男性にとっての晴れ着とは、スーツやジャケットです。そしてそれぞれのシーンで気分を高揚させるには、自分自身の嗜好や体にカスタマイズされた服が一番ではないでしょうか。
そんなスーツやジャケットを着ている時こそ自信が湧き、その人が持つ本来の魅力を最大限に発揮して輝くのだと思うのです。
だからこそ、世界に一着しかない貴方だけの服をオススメしたいのです。
2018年6月から本格的にスタートしたメンズビギのパターンオーダー。オーダーされたお客様には大好評を頂き、すでに2着目、3着目をオーダーされた方もいらっしゃいます。
私自身もそうでしたが、一度経験するとその魅力に取り憑かれるはずです。
とはいえ、何となくご興味がある方でもパターンオーダーのことがよく分からず、二の足を踏んでいる方もいらっしゃるかと思います。
そこでパターンオーダーについて、できるだけ詳しく分かりやすく説明したいと思います。
《パターンオーダーとは?》
オーダーには大きく別けると3つあります。パターンオーダー、イージーオーダー、フルオーダーなどです。この中で最もポピュラーで気軽にオーダーできるのがパターンオーダーです。
それはゼロから作るのではなく、あらかじめ用意された型紙のゲージ服(サンプル服)を着用し、自身の体型に一番近いものを選び、そこから袖丈、着丈、肩幅、ウエスト、股下などの各部位を、自身の体型や好みのサイズに調整し仕立てていくからです。そういう意味では初めての方でも既製品に近い感覚でオーダーできます。そのため、オーダーメイドの中でも、
①価格が安い
*スーツ¥49,000~ ¥108,000
*ジャケット¥34,000~¥72,000
(いずれもオプションなしの場合)
②納期が早い
*通常約2週間
*特急納期7~10日
(オプション料金¥5,000)
③完成品がイメージしやすい
*7サイズのゲージ服(サンプル)を用意
(ジャケット・パンツ・ベスト)
などのメリットがあります。
《オーダーの流れは?》
1. フィッティング
さて、初めてのパターンオーダー。
まず最初は生地選びからでもよいのですが、ここではゲージ服を試着してのフィッティングと採寸から始めます。
メンズビギの既製スーツをすでにお持ちの方なら、そのサイズを目安にするのが良いでしょう。ゲージ服のサイズと型紙は既製モデルとほぼ一緒だからです。
いつもジャストサイズでお直しをしない方ならそのままでも良いですが、ご希望があれば各部位を調整することができます。
また、いつもお直しをされる方なら最初からその寸法で仕上がるので、お直し代はかかりません。
メンズビギの型紙は現代的なブリティッシュスタイルのシングル二つ釦です。程よく細身のシャープなシルエットで肩パットも薄めなので、古臭いガチガチの英国調ではなくソフィスティケートされています。
ゲージ服は既製品よりも多い7サイズ。
(SS・S・M・L・LL・XL・XXL)
調整できる範囲はそれぞれ以下の通りです。
【ジャケット】
袖丈 ±5㎝
着丈 ±5㎝
肩幅 ±1㎝
身幅 ±3㎝
【パンツ】
ウエスト ±4㎝
股下 60~98㎝
裾幅 ±2㎝
【ベスト】
背丈 ±5㎝
身幅 ±3㎝
2. ディテール
フィッティングによる採寸を済ませたら、スタイルを確率する為に各ディテールを選びます。
〈ラペル(衿)〉
一般的なビジネスシーンではノッチドラペルが主流ですが、制約のない方やお洒落着として英国クラシックな雰囲気を強調するならピークドラペルもおすすめです。
〈ポケット〉
腰ポケットのデザインには大きく別けるとフラップ有りと無しがあります。フラップとは雨蓋のことです。一般的にはフラップ有りですが、カジュアルなジャケットならフラップ無し(パッチポケット)もよいでしょう。
【スラントポケット】
ブリティッシュスタイルを継承するメンズビギの基本デザインがこちらです。傾斜のあるデザインは手を入れやすいだけでなく、ウエストラインをさらに美しく見せます。(無料)
〈袖仕様〉
袖口のデザインには「開き見せ」と「本切羽」の2種類があります。
開き見せとは、袖口が閉じた状態でボタンホールとボタンが縫い付けられたデザインです。
それに対し本切羽とは、ボタンホールが開いており実際に袖を開閉できる仕様です。
【本切羽】
(別途オプション¥3,000)
【袖釦】
袖ボタンの縫い付け方にも「キッシング」(キッスボタン)と「重ね釦」の二通りあります。
キッシングとは、ボタンとボタンを少し触れるくらい重ねた縫い付け方です。
重ね釦とは、その重なりがさらに大きい縫い付け方で、これらはイタリアのサルトリア(仕立て職人)の遊び心からきています。
また、縫い付けるボタンの数も3~5個で指定できます。
袖釦の仕様は全て無料です。
〈ベント〉
ベントとは、ジャケットの後ろの裾に付いている切れ込み(スリット)のことです。
元々は昔のイギリスの兵隊が馬に乗る際に裾が突っ張らないように考えられたものです。
ベントには主に3種類のデザインがありますが、どれを選んでも無料です。
【サイドベンツ】
ブリティッシュスタイルが基本のメンズビギのスーツではこれが定番です。両サイドにベントが入っていため、ヒラヒラと風になびき足が長く見える効果があり、パンツのポケットに手を入れても様になります。
【センターベント】
軽快でスポーティーな印象で、アメリカンなスーツによく見られます。また、単品ジャケットに相性がよいでしょう。
【ノーベント】
切れ込みが無いスタイルです。アクティブさが求められないフォーマルなスーツに向いています。
3. 生地選び
さて、ここからがオーダーの醍醐味といえます。まずはその服の顔となる生地選びです。
メンズビギでは国内外の老舗高級生地メーカーから選りすぐった80種類以上のサンプルをご用意しています。既製品ではイメージ通りの色・柄が見つからないという方にも最適です。
ちなみに、生地サンプルは年2回(春夏・秋冬)2月と8月に入れ替わります。
これだけ種類があるとその場で選べない!
あるいは時間が足りない!という方の為に、
代表的な生地サンプルを画像でチェックしてください。
4. 付属品選び
生地選び同様、これもオーダーの醍醐味です。
〈ボタン〉
ボタンには色だけでなくデザインや素材や光沢感などの多くのバリエーションがあります。メンズビギでは全35種類の中から選べます。
各ボタンの下に表記しているのがオプション価格で、記載のないボタンはすべて無料です。
尚、オプション価格はボタン一個の価格ではなく、オーダーする1アイテムすべて含まれています。
【無料ボタン】
【有料ボタン】
これだけ種類があると選べないという方もいらっしゃるかもしれませんが、落ち着きのある雰囲気を重視するなら表地と同系色を選ぶと良いでしょう。アクセント重視ならその逆もありです。また高級感重視なら本水牛ボタン(¥2,000)をおすすめします。イメージしづらい時は既製品を参考にすると良いと思います。
〈裏地〉
裏地はジャケットとシャツのすべりを良くし、着心地の向上と型崩れを防ぐという重要な役割を担っています。それと同時に着用時には見えない部分だけに、羽織ったり脱いだりするシーンでさりげなくチラッと見えると個性を主張できるのです。
秋冬用、オールシーズン用なら「総裏」と呼ばれる全体で裏地を使うタイプを、春夏用なら「背抜き」でよいと思います。
メンズビギでは35種類の裏地を用意しています。カラーだけでなく素材や柄のバリエーションもあります。各裏地の下に表記してあるのがオプション価格と素材で、価格表記のない裏地は無料です。
【無料裏地】
【有料裏地】
【有料裏地】
【有料裏地】
【有料裏地】
ボタン同様、表地と同系色にすると落ち着いた雰囲気に。敢えて華やかな裏地を選ぶのもオーダーならではの遊び心です。また、着心地を重視する方にはキュプラ素材(¥2,000~¥3,000)をおすすめします。夏向きのメッシュ素材(¥2,000)もあります。
〈袖裏・衿裏〉
袖裏(SLEEVE LINING)は、裏地と同素材(ポリエステルかキュプラ)のみの組み合わせになります。カラーはそれぞれ2種類です。
衿裏(COLLAR CLOTH)は、10色の中からお好みのカラーを選べます。
袖裏・衿裏ともそれぞれ無料です。
〈ボタンホール〉
部分的にボタンホールのカラーも選べます。
全てオプションで価格は各¥1,000です。
(カラー指定なしは無料)
*前ボタンホールを全て配色
*フラワーホール(左衿)配色
*セッパ(袖口)1ヶ所配色
(無料)
既製品のスーツやジャケットでは、ネームを入れる方がほとんどいらっしゃらない時代ですが、オーダー服には是非おすすめです。世界に一着だけの証しになります。
字体は5種類、カラーは白・黄・緑・青から選べます。
〈シロセット加工〉
(別途オプション¥3,000)
シロセット加工とは、パンツのセンタークリース(折り目)がとれない形状記憶加工のことです。雨に濡れたり、クリーニングをしてもシャープ性は持続します。
(*一部の生地は不可)
《価格体系は?》
さて、最後に一番気になるのはここではないでしょうか。基本価格は生地のランクとアイテムの組み合わせになりますので、こちらの価格表をご参照ください。
オプションを希望される場合は、基本価格にオプション料金を加えた金額が合計価格となります。
最後に…
ここまで長々と(笑)ご説明してきましたが、
いかがでしたか?
お客様が事前にご検討頂けるよう、
できるだけ詳しく書いたつもりですが、
却って細か過ぎて分かりにくかったかもしれません。
気になる点はお電話でも結構です。
是非お気軽にスタッフにお尋ねください。
また、実際にオーダーされる場面でも、
お客様の意向を伺いながら
スタッフが最後までサポートいたしますので
ご安心ください。
冒頭で書いた通り、
服には社会性が伴うと同時に、
とてもパーソナルで精神的な側面が
あると思います。
服にはパワーがあります。
新しい服に袖を通す時の高揚感は、
老若男女問わず皆さんがすでに体験しているはずです。
心身ともに健やかな生活を送るために、
服の力を借りない手はないと思います。
そして、人それぞれの
パーソナルな魅力を引き出すには、
その人の内面と外面に最も相応しい服を
身に付けるのが一番だと思うのです。
それが可能なのが、
オーダー服ではないでしょうか。
どなたにも既製服では味わえなかった
満足感と愛着をきっと感じて頂けるはずです。
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どうでしたか?
記事の内容よりも
曲の方がアタマに残ったでしょ。
選曲ミスだったかな…
メンズビギ マルイシティ横浜店 GMより