地上に出て後ろを振り返ると、
そこには東京タワーが屹立していた。
はやる気持ちを抑え、
まずは芝東照宮へお参り。
その後芝公園を横切り、
初めて行く増上寺へ参拝。
ここは、徳川家の菩提寺として
歴代将軍６人の墓所がある。
徳川家康の葬儀が行われたのもここだ。
東京タワーはもう目の前に迫る！
本殿の脇には美しい色とりどりのお花畑…
と思って近づいてみると、
それは子供の健康と成長を願って
赤いニット帽と風車で彩られたお地蔵さんだった。その数は圧巻の一言！
増上寺の裏手から坂を登ると、
目指す東京タワーの全貌が遂に現れた！
おぉ、低い❗
私が最後にここへ来たのは小学生だ。
45年振りに目の前で見る東京タワーは、
記憶の中より低かった。
確かに高いビルを見慣れてる現在では、
東京タワーの高さなど取るに足らない。
が、しかし❗
人工構造物としての美しさは群を抜く。
その美しさはコカ・コーラの瓶？を凌ぐ。
無機質な鉄骨が剥き出しにもかかわらず、
冷たい感じがしない。
何だろう？この人間的な温もりは…。
凛とした佇まいと清楚さ…
そして、歴史に裏打ちされた風格…
まさに唯我独尊である。
先端の建築技術と
多くのコンペの中から選ばれたであろう
先鋭的なデザイン、
さらに莫大な総工費で建てられたはずの
周りの最新高層ビル群が、
下品でチープに見えるのが不思議だ。
さて、中に入ると
残念ながら蝋人形館はすでに無かったが、
メインデッキへ上がるエレベーターには、
いまや絶滅危惧種に指定される
美しいエレベーターガール達が！
高所恐怖症の私を落ち着かせるには
充分の効果あり…。
扉が開くと目の前に拡がる東京CITY。
おぉ、低い❗（しつこい…）
何だかさっきから体が揺れてるような
錯覚を覚えた私は、
窓際に近寄りたいのに
怖くて近寄れないもどかしさ。
それでも少しずつ前へ、前へ…
後ろからそ～っと近づいた妻が
私の背中を押す。
うわぁ❗ やめろ❗
アホな夫婦である…
床にガラスが埋め込まれたスカイウォーク…
地上を歩く人が豆粒に見える。
後ろからそ～っと近づいた妻が
再び私の背中を押す。
うわぁ❗ やめろ❗
小学生並みの夫婦…。
平気で歩く外国人を横目に、
私は一歩も踏み出せなかった。
たとえ『この上でうつ伏せで寝たら
100万円あげる』と言われてもお断りだ。
いや、100万円ならやっぱりやるか…。
小学生の頃見た景色では
霞ヶ関ビルぐらいしかなかった高層ビルも、
今では周りに埋もれて判別すらできない。
そんな時間の流れを感じながらも、
移りゆくこの大都市東京と
ここを行き交ってきた多くの人々の人生を、
ずっと見守り続けてきた東京タワーが
とても愛おしい存在に思える。
竣工から60年…
私よりちょっとだけ兄貴の東京タワー。
来て良かった。
私は高山病にならないうちに
そろそろ降りることにした。
そういえば子供の頃に来た時は、
ここから外階段で降りた記憶があるが、
今回は迷わずエレベーターガールの方へ…。
せっかくなので、
タワー下にあるお土産屋さんを覗いてみた。
そこには昭和レトロな店が並ぶ一画が…。
まるで浅草の仲見世通りのようだ。
ぶらぶら歩いてると、
こんな自動販売機を発見！
自分の生まれた日の新聞だなんて！
私はもちろん100円玉４枚を入れた。
見てる分には楽しいお土産屋だが、
実際に買うとなると欲しいモノなんてない。
ただ、これだけは迷った。
それは東京タワーパンツ…
年末の赤パンツに引き続き、
中西と仁田へのお土産にと思ったが、
下着をしょっちゅう配る上司というのも
いかがなものか…
と寸でのところで思い止まった。
もし買うなら、
彼らと差をつけたい私だけ
♥マークよりもアンディ・ウォーホール風の
これにしようかと思ったのだが…
さて、次はどこに行こうか…
東京タワーを後にした私達は、
ぶらぶらと日比谷通り方面へ向かった。
ツマラナイ話かもしれないが、
自分がオモシロイからいいのだ。
ということで、
次回へ続く…予定
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「Japan」
“Life In Tokyo”
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メンズビギ マルイシティ横浜店 GMより
コチラも見てネ❗
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