我が家の恒例行事となっている
浅草寺の参拝に行ってきた。
春節ということもあり、
平日にもかかわらず
多くの外国人でごった返していた。
いつも参拝後は浅草グルメを堪能したり、
落語の寄席に行ったりする。
ここ数年は
すき焼き、天ぷら、そば、鰻に落ち着くので、今回は洋食一本に絞り
いくつかのお店の目星をつけていったが、
どこもすでに行列ができている。
「ああ、このままじゃ間に合わない!」
実はこの日、もうひとつの目的があったのだ。我々は急遽ご当地弁当やビールを買い込み、目的地に急いだ。
その目的地とは、浅草演芸ホールのお隣。
ストリップの聖地・・・ではなく、
“芸人の聖地”東洋館 である。
ある一定以上の世代の方ならご存知だろうが、ここの前身はストリップ劇場の浅草フランス座である。
そして、踊りの間のコントで活躍した芸人から多くのレジェンドを輩出している。
エリック・クラプトンをはじめ、ピーター・グリーン、ミック・テイラー…
あ、間違えた!
(これ、ジョンメイオールだ!)
渥美清をはじめ、萩本欽一、坂上二郎、東八郎、ビートたけし…
さらに、劇場座付き作家には
無名時代の井上ひさし氏までいたのである。
一年中、落語の寄席をやっている
浅草演芸ホールと違い、
東洋館では漫才やコントが中心である。
私が東洋館に行くのは今回が初めてだ。
(なぜか妻は何度か行っている)
落語ではなく
東洋館に行くことにした理由は、
私が好きな漫才コンビ ナイツ が
出演することを前日に知ったからである。
衰退しかけた浅草芸人の救世主として
特に人気があるだけに、
その日は立ち見も必至なのだ。
一組15分の持ち時間で、
普段テレビでは見れない芸人が
入れ替わり立ち替わり出演するシステムである。もちろん、ナイツは後半が出番だ。
開演から一時間遅れで到着した時、
会場の席はすでにほぼ埋まっていたが、
私の顔を見て大物プロデューサーと勘違いしたスタッフが(あ、ウソです)、
ツアー客用の席に案内してくれた。
そこは、舞台から3列目の好位置である。
芸人と絡む場面がありそうな席だけに
私はビールを飲みながらその時を待ったが、
最後までその機会は訪れなかった。
それにしても、生で観る漫才はオモシロイ。中でもベテラン漫才コンビ“京丸・京平”は、一見の価値あり。
テレビでは放送事故につながりかねない。
そしてお目当てのナイツ!
ナイツの漫才は見ようによっては地味だ。
ルックスだけでなく、
一発ギャグがあるわけではない。
一見、しゃべくり漫才の王道である。
しかし、よくよく聞いていると
ボケの塙とツッコミの土屋の会話は、
ほとんど成立していないことに気づく。
塙は一方的にボケ続け、
それに対し土屋はツッコミを入れながら
ボケを訂正しているだけで、
実は掛け合いになっていないのである。
しかもボケの手数が半端なく多いのだ。
これは相当の技術とセンスを要するはず。
オーソドックスを装った斬新なスタイルで、
お客の年齢層や時間に合わせ
変幻自在に適応する芸は、
もはや名人芸の域である。
これはきっと、東洋館の先輩芸人に影響を受けて身に付けたに違いない。
私が見た限り“京丸・京平”ではないか。
(あ、完全に大物プロデューサー目線…)
いや~、それにしてもオモシロイ。
笑った、笑った。
とても勉強になる一日であった(何の?)
次は“東京03”のコントを見に行こっと!
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【ロック名ドラマー列伝vol.13】
浅草に縁があり、
塙のボケに匹敵するほど手数が多く、
変幻自在のナイツなドラマーといえば、
プログレッシブ・ロック界の渡世人!
“ビル・ブルーフォード”
キング・クリムゾンの初来日では、
浅草国際劇場で4日間もライヴが行われた…
「King Crimson」
“Indiscipline”
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メンズビギ マルイシティ横浜店 GMより
コチラも見てね❗

