虎視眈々と狙っている仁田が、
ネタを仕入れてきたので、その報告。
昨夜彼は仕事帰りに、
地元のコインランドリーに
立ち寄ったそうである。
目的は次の日に着る予定の
新作下ろし立てのシャツを
乾燥機で縮める為だ。
この手法は私も時々使うが、
結果はあくまで自己責任なので、
あまりオススメはしない。
彼はとてもスリム体型で、
レディースの服が普通に着れるほどだ。
焼肉が大好物で食も太いが、
周りのショップからは
゛アイツはベジタリアンじゃないか!゛
と噂され、ベジタと呼ばれている。
さて、洗濯までは順調だった彼は、
乾燥機に使う100円玉がないことに気づいた。
その日の彼の服装は、
ビシッと決めたスリーピーススタイル。
もちろんメンズビギの新作だ。
皺がつかないように、ジャケットとベストは畳んでイスの上に。
シャツはそのまま一緒に洗濯していたので、誰もいないのをいいことにインナーのヒートテック一枚の姿でマンガを読みながら寛いでいたそうだ。
仕方なく荷物はそのままにして、
寒いからコートだけを羽織り、近くのコンビニにお金を崩しに買い物に行ったのだが…
10分後コインランドリーに戻ると
異変に気づいたのである。
薄暗い…。
どうやら11時で閉店してしまったようだ。
チッ❗
と、本人が言ったかどうか分からないが、
取り合えず荷物を出そうとドアを開けようとしたがビクともしない。
ここで彼は、初めて事の重大さに気づいたのである。
この無人のコインランドリーは全てセンサーで自動管理されており、一度閉まったドアは明日の開店まで絶対に開かないのだ。機械というモノは情け容赦がない。
しかも問い合わせ先も書かれていない…
Oh My God❗
と、本人が言ったかどうか分からないが、
ガラス窓一枚隔てた目の前に自分の荷物がある。
そして洗濯機の中には濡れたままのシャツが入っているのに為す術がないというのは、さぞ忸怩たる思いであっただろう。
仕方なく彼は一旦家に帰ることにした。
不幸中の幸いだったのは、
着ていたコートのポケットに貴重品が入っていたことである。
もし家の鍵がなかったら、
自分の部屋にも帰れなかったのだ。
肌着の上にコート一枚…
静まり返った夜中の公園で
もし警官に職質されていたら、
なかなか放してくれなかったであろう。
結局仁田は、今朝6時に再びコインランドリーを訪れ、昨夜の洗濯の続きを7時間振りに再開したのである。
そして、延べ9時間の手間をかけた末、
今日着てきたシャツがこちらだ!
![ダウン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/175.gif)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170329/12/hashitsu-t/d2/e8/j/o0815096013900949651.jpg?caw=800)
ウ~ン、大して変わってない…
(可哀想だから言わなかったけど)
休日には夕方5時迄寝ているという旺盛な睡眠力を誇る彼は、予期せぬ睡眠不足による赤い眼をして私に尋ねた。
「GM、この話面白いですかね?」
「オマエが一晩中閉じ込められていたら
面白かったのにな!」と、私は答えた。
本音は面白い話どころか、
よく考えたら怖い話ではないか!
私も先日、コンビニでのチケット発券を
ドキドキ初体験したばかりだ。
それにしても、
何でも自動化したシステムは、
一見昔より便利になったように見えるが、
相手が人間でない分、いざ!という時に融通が利かないのだ。
ひとつ間違えば、大変ショックな落とし穴に陥ることになる。
まさに、
“Shock To The System”である。
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「Yes」
“Shock To The System”
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メンズビギ マルイシティ横浜店 GMより
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