モートン病って知ってます?
知らないですよね。
私もそうでしたもん、病気に罹る前は。
今から10年以上前のある日、急に左足の指の付け根に激痛が走るようになり、歩くのがやっとという状態になってしまった。
たまらず、整形外科へ駆け込んだ。
診断の結果、病名はモートン病。
これは、指と指の間にある神経が過度に圧迫されて起こる病気。
医師からは「完治するには手術が必用だが、後遺症が残る可能性もある」と、真面目な顔で(当たり前か)言われた。
手術⁉
私は目の前が真っ暗になった。
自慢じゃないが、私は生まれてこの方、大病もなく、手術どころか入院経験もなし。
さらには怪我の傷口を縫った経験すらない、正真正銘の「箱入りオヤジ」なのである。
手術という言葉に狼狽えるのも当然である。
うなだれている私を余程不憫に思ったのか、医師は「モートン病用のインソールを試す手もあります」と真面目な顔で(当たり前か)付け加えた。
そして、一縷の望みをかけた私は、藁にもすがる思いで早速ネットで注文したのである。
モートン病専用のインソール。痛みの強い
左足にはさらにクッションを自分で加工。
ついでに、モートン病の原因について色々調べてみたら、思い当たるフシのオンパレード。
1…不適切な靴の使用
ハイヒールや幅が狭く窮屈な靴を履いている時に痛みが出やすい。
このような靴を長年履き続けた、中年女性に多い病気。
この病気を患う90%以上が女性。
2…足部の異常
外反母趾や扁平足、開帳足の人が患う傾向がある。
これらは全て、足部の横アーチの低下や内側縦アーチの低下との関連性が高い。
なんと「中年女性」の女性を男性に変えれば、そっくり私に当てはまるではないか❗
誤、誤解しないで下さい、私はハイヒールを履くような性癖はありませんので…。
それにしても中年男性としては、かなりのレアケースである。
長年の立ち仕事で、しかもファッションを売りにしているので、薄々気づいてはいたが、自分の不恰好な足にまったく合わないドレスシューズを20年近く履いていたのだ。
特に当時は、ロングノーズ全盛期。
少しでも他人と差をつけたいばかりに、よく履いていたのは、イギリスのジェフリーウェスト。
こりゃ、無理あるわ。
そしてオールデンの登場となっていくのですが、詳しくは次回の更新で…。
メンズビギ マルイシティ横浜店 GMより